バッド・ルーテナント | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02089
製作:2009年/アメリカ/122分
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
出演:ニコラス・ケイジ/エヴァ・メンデス


ニューオーリンズに巨大ハリケーンが襲来し、警察署が水没するが、署内に置き去りにされた容疑者を救出した功績でマクドノー刑事は警部補に昇進する。表の顔としては一躍正義感の強い刑事となったマクドノーだったが、裏ではギャンブルとドラッグに溺れる毎日で、ドラッグをやるために警察の保管庫から押収ドラッグまで盗んでいた。ある日、不法移民一家5人が惨殺される事件が起こり、マクドノーが捜査の指揮を執ることになるが・・・・。


正義感の強い一面を見せながらも、ギャンブルとドラッグに溺れ、悪徳警官の所業を遺憾なく(?)発揮している裏の顔を持つマグドノー刑事をニコラス・ケイジが好演している。この好演が俳優としての素質から来ていればいいが、最近、家庭内暴力でニコラス・ケイジが逮捕されたという報道を聞いていたので、あるいは地か?と思ったりもした。ストーリーは、一家5人惨殺事件を追う傍ら、ギャンブルのお金やドラッグを入手するため、警察官という立場を悪用して違法な行為を次々と犯していくさまを描いている。ただ、あまりにも場当たり的で哀れにも見えるマクドノー刑事の行動はやや滑稽。こんな悪行が長続きするわけないのだが、落としどころはどうするのかな?と思いながら観ていると意外な終り方に・・・・。こんな終り方で本当にいいの?と疑問の残る作品。