★★★★
 
 
鑑賞No:02137
製作:2006年/アメリカ、ドイツ/116分
監督:マーク・ライデル
出演:キム・ベイシンガー/ニック・キャノン
小説家のキャロリンは新作が書けないことからギャンブル依存症になり、家の貯金をすべて使い込んでいた。そんな時、カジノで知り合った元マジシャンのウォルターと手を組み、失ったお金を取り戻すとする。一方、配管工のクライドは多額の借金に悩んでおり、裏組織に脅迫されて、弟のゴッドフリーにバスケットの試合で八百長をさせていた・・・・。
未公開映画ながら、キム・ベイシンガー、ダニー・デヴィート、ティム・ロス、フォレスト・ウィッテカー、レイ・リオッタといった錚々たる顔ぶれの作品。ギャンブル依存症になり、夫に内緒で家の貯金を使い果たし、途方に暮れるキャロリンと元マジシャンの出会いと、やはり多額の借金をして強引な取立てに苦悩する配管工のストーリーが交わることなく並行して描かれているが、やがてこれが交わるが如く繫がる。分かりやすいストーリー展開とドキドキ感は最後まで継続し、期待した以上に楽しめる。アクの強い悪役をよく演じるレイ・リオッタが今回はギャンブル依存症の妻に苦しむ夫役を好演し、悪役はティム・ロスが怪演してる。決して楽しい題材ではなく、結末も暗いが、印象に残る作品である。