★★★★
鑑賞No:02148
製作:2011年/アメリカ/106分
監督:ジョージ・ノルフィ
出演:マット・デイモン/エミリー・ブラント
上院議員候補として選挙に出馬したデヴィッドだったが、過去のスキャンダルが原因で落選する。しかし、敗北宣言を控えて偶然出会ったエリースという女性と一目で意気投合し、予定と違ったスピーチをして功を奏す。その後、全米一のベンチャー企業に役員として迎えられたデヴィッドは、次回上院議員候補として再浮上していく。しかし、その裏でデヴィッドの行動を逐一モニタする謎の集団があった・・・・。
とかくSFの世界では、if(もしも)という設定があるが、その“もしも”を具体的に操って人の運命を操るという運命調整局に監視される男を描いている。運命とは定められしもので抗えないものとの認識があるので、それを操る意味とそれを望み指示する者の意図がよくわからない部分があるが、映画自体は単純に面白く、久しぶりに味わったスリリングなSF作品のような気がした。定められし運命を知った時、そしてその運命の大きさを知り、自分の野望の頂点だった時、人はその運命にあがらうことができるか?を観ている者にも試されているような気がする作品。