猿の惑星:創世記(ジェネシス) | シネマ大好き!

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今まで観た映画の感想です。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02166
製作:2011年/アメリカ/106分
監督:ルパート・ワイアット
出演:ジェームズ・フランコ/フリーダ・ピント


サンフランシスコの製薬会社研究所に勤める神経化学者ウィルは、アルツハイマー病の新薬が投与されていた1匹のチインパンジーが驚くべき知能を示していることに気付く。しかし、そのチンパンジーは突然暴れだし、警備員に射殺されてしまう。だが、妊娠していたそのチンパンジーから生まれた赤ん坊猿をウィルは自宅に連れて帰り、シーザーと名付けて育てることに。その後シーザーはすくすくと育ち、やがて母親の遺伝子を受け継いだ彼は、類まれな知性を発揮し出す・・・・。


「猿の惑星」と銘打っているが、旧シリーズのリメイクでもなく、ティム・バートン監督の「PLANET OF THE APES/猿の惑星」の続編というわけでもないオリジナルのストーリー。なぜ地球が猿に支配されるようになったかという「猿の惑星」の起点ともいう内容であり、旧シリーズとは直接関係ないものの、「猿の惑星」の概要を知っていないと何のことか分からない作品ではある。旧シリーズにも似たような作品が4作目の「猿の惑星・征服」というのがあり、やはり猿の先頭に立って人間との戦いに挑んでいく猿の名はシーザーというので、この作品を参考にしているともいえる。さすがにCG技術の進歩は素晴らしく、猿のCGも表情豊かで(豊かすぎて少々気味悪いが・・・)、違和感もない。ただ、オリジナルストーリーゆえ、前後のつながりがイマイチ薄く、往年のファンにとってみると、この作品単独で「猿の惑星」というのはちょっと違うような気がした。