ジーン・ワルツ | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02145
製作:2011年/日本/111分
監督:大谷健太郎
出演:菅野美穂/田辺誠一/大森南朋/南果歩


帝華大学医学部産婦人科の助教・曾根崎理恵は、大学病院で教鞭をとる傍ら、産科医院・マリアクリニックの院長代理も務めていた。しかし彼女は、体外人工受精や代理母出産の必要性をしばしば説いており、上司の屋敷教授から要注意人物とみなされていた。そんなある日、マリアクリニックの院長の一人息子・久広が医療過誤で逮捕され、理恵の体を襲った悲劇をきっかけに彼女の運命は変わっていく・・・・。


海堂尊原作で医療ミステリーということだったので、「チーム・バチスタの栄光」的な内容かと思ったがちょっと違っていた。ミステリー性はほとんどなく、大病院が舞台の権力闘争でもなく、小さな産婦人科院で繰り広げられる4人の妊婦にまつわるヒューマン・ドラマのような感じで、それぞれの妊婦が抱えるドラマはどれも壮絶で、胸を締め付けられる思いで観てしまった。体外人工受精や代理母出産という医療問題も取り上げているが、目の前の妊婦の陣痛の前にはそんなものはどうでもよくなるような映画。ミステリーといえば、結局双子の赤ちゃんの父親は誰なの?という疑問は残る。