★★★+
鑑賞No:02201
製作:2011年/日本/106分
監督:大森一樹
出演:藤森慎吾/中田敦彦/福田沙紀/ちすん
弘前にある蕎麦屋・大森食堂の長男・陽一は、大学進学で上京するが、就職できず、今はバルーンアートのアルバイトで生計を立てていた。ある日、バイト先で同郷のカメラマン・七海と出会い、ひょんなことからルームシェアすることになる。そんな頃、陽一の父親が出前の最中に交通事故に遭い、入院することに。陽一は店を手伝うために弘前に戻るが・・・・。
相変わらず多い、お笑いタレントを起用した映画で期待せずに観たが、意外とよくできた作品。これといったインパクトのあるストーリー内容ではないが、4代前から続く蕎麦屋の味を守る伝統というのは、先祖からの人から人へのつながりであることを改めて感じさせる。ストーリーも、4代前の創業者のストーリーと現代のストーリーを交互に交錯・リンクさせ、伝統の重さというか価値をより認識させる作りとなっている。東北らしい人情味あふれる人々の交流もいい。