●製品名:エアマックス 96

●メーカー:ナイキ

●販売時期:1996年

●定価:\15,000

●キーワード:丸紐、エアユニット、マルチチャンバーエアユニット

 

 


大ヒット、社会現象化した「エアマックス 95」の後継モデルです。


写真はレディースのモデルですね。一番有名なのは、青部分が黒、エアユニット内部が緑の白×黒×緑のメンズ1stだと思います。2ndカラーの黒×銀×紫も大人気でした。


前年品が横ラインのデザインだったのに対し、本作は縦ラインですね。


1996年のアトランタオリンピック、ピークを過ぎたと思われていたカール・ルイスが幅跳びで奇跡の優勝を決めました。競技終了後に幅跳び競技の砂を持ち帰りに来たのですが、その時に履いていたのもこのモデルの白×黒×緑でした。歴史の一コマに映っていたモデルですね。


このモデルがリリースされた1996年、ハイテクスニーカーブームが社会現象となっており、Stepさん等の広告からほとんどのナイキシューズが姿を消しました。某陸上用品店の白黒広告ページのみ、辛うじてありましたが、問い合わせが殺到しただろうなぁ。


↓'95とそろい踏み


↓96年モデルを拡大

 

本作で新しく導入されたテクノロジーとしては、踵部に配置されているエアユニットが、左右対称ではなくより衝撃を吸収、反発に変えられる構造となっておりました。 


また、'95と同じくシューレースは通称丸紐が採用されてます。丸いので締め付ける時に抵抗が弱く、上側から引っ張っても下側も締め付けられる構造でした。ほどけやすいので賛否あったと思いますが。

個人的にはこのモデルで、シュータンがハラチ構造をとっていなかったのが残念でした。フィット感が落ちるじゃん!と。 


本モデルは、革新的なデザインとハイテクスニーカーブームで一次値段が高騰しまくりました。

定価は15,000円ですが、少なくとも50,000円くらいまでプレミア価格がついて1996年は取引されてましたね。当時、Cool TransやBOONといった雑誌では、各シューズが臆面もなくプレミア価格で広告掲載されており、もはやエアマックス含むハイテクシューズはアスリート向けではなく、ファッションシューズになってしまったな、、と思わされました。


しかし、悲しいことに過度なブームが去った後、在庫を抱えたショップは、97年中盤には9,800円とかで投げ売りもしていました。

時代に翻弄されたシューズだなぁ。。悲劇的です。

 

なお、エアマックス'95はマイケル・ジョンソンがジョグで怪我しないためのシューズ、という含蓄に富んだ?挑発的な広告がなされてましたが、このシューズは「ジャッキー・ジョイナー・カーシー」に向けた広告が存在します。

なかなか見当たらないと思うのでご参考まで!