●製品名:スープラマックス100R

●メーカー:アシックス

●販売時期:1995年

●定価:\21,000

●キーワード:パワードーム構造、バイパーピン、アシックスストライプ

 

 

1992~1994年はLB(リロイ・バレル)シリーズを出していたアシックスが、リロイ・バレルとのタッグを続け

1995年にリリースしたモデル。この時代のアシックスのフラッグシップモデルでした。同年、『スープラマックスSF』という廉価版?のモデルも出していますが、セミラウンドソールでよりショートスプリント向けの仕様となっております。

 

本モデルは、1994年にリロイ・バレルが9"85の世界記録を樹立した時のテクノロジーが導入されております。

LBシリーズに関する彼のフィードバックとして、安定性は高いが反発が弱い、という指摘があり

「パワードームプレート」という構造が導入されました。

ピン周辺がドーム状に盛り上がっており、着地時の足の接地面積が減る→反発を高める機能があります。

 

また、リロイ・バレル氏のフォーム解析から、着地→足が離れる最後の瞬間でつま先付近でスリップが起きてしまうことを突き詰め、つま先部にV字型に突き出したピンを装着しております。本ピンを見たリロイ・バレル氏が、毒蛇の牙を連想し『バイパー』と言ったことから、『バイパーピン』と命名されました。(よいネーミングセンス!)

 

広告などで触れられておりませんでしたが、ソールに継ぎ目がなく、フルレングスソールであり、

LBシリーズよりは反発が高かったのではないかと想像します。

 

その他、効果がいか程であったのか想像がつきませんが、アシックス・ストライプという構造により

シューレースを固く締めるほど、側面部の2本のストライプが足に食い込み、ホールド感が上がる仕様となっておりました。

(本モデル以降、サイバーフィットが出たこともあり、完全に淘汰されてしまったギミックですが。。)

 

 

スープラマックスシリーズは3年程で消えてしまいましたが、アシックスの技術進化が伺えるモデルでした。

↓アシックスの広告です

 

↓右側のページのアップ版

 

そのうち、また日本のスパイクで世界記録が見られますように!