●製品名:エア ストリーク ライト
●メーカー:ナイキ
●販売時期:1995年
●定価:\9,800
●キーワード:テンション・エア、漢字プリント、日本進出モデル、エア・ストリーク
1994年の年末の陸マガで初お目見えしたシューズ。
ナイキが日本のマラソンシューズ市場に本格参戦しようとしたシューズで
エアストリークと一緒にリリースされた兄弟モデルです。
私にとっては、軽量・レーシングタイプのナイキシューズはこれが初めて見たモデルでした。
上図のStepさんのチラシでは、シュータンのデザインが「NIKE」ですが、
実際発売されたモデルでは、「速」という字がプリントされています。
同タイミングで発売された廉価モデル、「エア ストリーク」には「迅」のプリントがされており
二足で「迅速」となります。
詳しくは「エア ストリーク」の記事を参照ください。
※ここら辺は「エア ストリーク」の記事のコピペです。
まずはアッパーのメッシュが通気性に優れた素材となっている点で本気度を感じましたが
「テンション・エア」なるテクノロジーが搭載されているのが関心を引きました。
本システムは、薄型のシート状のウレタンカプセル中に繊維素材と高圧ガスを注入しています。
これにより、ソールを薄くしてもクッション性が高い→軽量化にも繋がる、という革新的なシステムでした。
ナイキの「エアシステム」は、「容量を多くするほどクッション性を高め軽量性にもつながる」とメーカーは豪語していた
ものの、容量を大きくするほど厚いソールが必要でした。
それゆえ、ナイキがレーシングシューズにどうエアシステムを搭載するか?は大きな命題だったように思われますが、
この「テンション・エア」の出現でナイキのシューズの幅が広がったように思われます。
ちなみに、「テンション・エア」は、後に「ズーム・エア」と名称を変え、
現在でもナイキの根幹のシステムとなっております。
まだアシックス、ミズノの市場を担うほどのセールスではなかったものの、
国内メーカーも脅威を感じたのではないでしょうか。
2020年ころ、なぜかこのシリアスランナー向けの一足が復刻され
私も履いてみました。
当時の薄いソールながら、柔らかいクッション性と適度な反発性は、当時のアディダス・レーシングや
アシックス・ターサーCX-αを彷彿させる快適な一足でした。
このころのシューズはバランスが良かったな、、と想い出補正+ひいき目を認めつつ
思わずにはいられない履き心地でした。