●メーカー:ナイキ
●販売時期:1995~
●価格:\15,000(発売当時)
1995年の初夏、毎年リリースされていたエアマックスの最新(当時)モデルが
市場に投入されました。
それが現在も派生品種がリリースされ続け、発売と同時に完売が続いている
通称『エアマックス '95』です。
エアマックスはナイキの最先端のテクノロジー(特にクッション性)を注ぎ込んだ
ランニングシューズで、1990年代はほぼ毎年、新たなテクノロジーを投入し
同名で販売されておりました。
(個人的にはどう考えても性能的には劣化したモデルもありましたが、、)
その中でも、アスリート用のシューズからハイテクスニーカーとして
『エアマックス』ブランドをファッションのアイコンとさせたのは
このモデルでしょう。
前年リリースされた同モデルの正当な前身は『エアマックス2※』でした↓
(※2はスクウェアと読みます)
前年のモデルが白を基調とし、ナイキのロゴ『スウォッシュ』を据えた
いかにもランニングシューズだったのに対し、黒グラデ×ネオンイエローのカラー、
フォアフットにもビジブルエアを搭載した斬新な外観に、
私の陸上仲間たちは戸惑いました。
なにこれ、フォアフットのエアすぐ壊れそう、とか。
色がだせー??、これ履く勇気がない!とか。
実際シューズショップに置いてあっても(95年7月ころは定価で普通に買えた)、
その一角だけ異様な雰囲気でした。
画像が粗くてすみませんが、セール用のチラシでも「マイケル・ジョンソンが自宅近くでケガをしない」ための靴(意訳)と、よくわからない訴求をしており
私の陸上仲間内ではネタシューズとして扱っておりましたね。
ところがその後、’95年秋~'96年初春にかけて、白×青(2nd)、白×赤(3rd)が
リリースされ、あれ、これは格好良いぞと。
(デザインにおけるカラーリングの重要性を理解しました)
市場でも徐々に人気に火が付き、在庫も枯渇した'96年にはどのモデルも
とんでもないプレミア価格がつきました。
特に1stカラーの黒×黄色は\300,000を超えたり、同モデルを履いている人を
襲ってシューズを奪う「エアマックス狩り」が社会現象になっておりましたね。
とかくデザインや社会現象に話が及びがちですが、このモデルはランニングシューズとしての完成度も高かったです。
クッション性は言うまでもなく、フィット感もよい。フォアフットのドロップも大きく、自然と足が前に出るなど、ランニングシューズとして快適でした。
今でも黒グラデ×黄色は履きこなせる自信もなく、おしゃれに履いている人を見かけるとすごいなあと思ってしまいます。自分は白×赤派ですね。
この当時のナイキのハイテクスニーカーの勢いはすごく、新作がリリースされるのが楽しみで仕方なかったです。平成のよい時代だったなあ、と思います。