11月18日 研修終了 | プチ・農民日記

11月18日 研修終了

11月17日と18日は引き続き、納屋の片付けや

庭仕事をしました。


18日の内山家での送別会に限らず、16日は

お世話になった市役所の方々が、17日は

近所の若手農家の方々が送別会を開いてくれました。


短期間であり、かつ見知らぬ土地での生活でしたが、

本当に多くの方々との接点を内山さんに作っていただき、

そして多くの方々にお世話になったことを幸せに感じています。


「研修はどうだった?」と聞かれたときに僕がよく口にするのは

「自分がいかに仕事のできない人間かということを思い知りました」

ということです。

大きなところで言うと、これに尽きると思っています。


自分がいかにできない人間かということを自覚するのも

良い経験だと割と早い段階でおっしゃっていただきました。

嫌というほど自覚しました(笑)


僕は例えるなら、黒いキャンバスだったのかなと思っています。

黒という色が強すぎて他の色をかき消してしまうような状態です。

「学ぶ」ということにおいて白いキャンバスでいたいものです。

要するに、僕は謙虚な姿勢が足りなかったということです。

プライドが高い人間だということも実は今まで指摘されたことが

無く、恥ずかしながら気付いていませんでした。


僕の周りの尊敬できる方々はすごく謙虚に他者の話を聞き、

そして1つでも多くのことを学びとろうと貪欲です。

他人から学ぶということがどういうことなのか、ずっと考えていました。

後は、表面的な質問で満足せずに、その人の考え方や行動の

背景に迫ることの重要性についても学びました。


殻にこもらずに、外の農家の方と話をしたときに、

少しずつではありますが、自分が学んできたことを説明することにより

それまで以上に理解を深めることができるようになったようにも思います。


説明してみたら自分がそのことをきちんと理解できていなかったことを

自覚したり、新たな疑問が湧いたりもしました。

謙虚に他人に学ぶ姿勢を持ちつつも、アウトプット(情報伝達)の

機会も今後は積極的に持つようにしようと思っています。



本当に大切なことは、もしかしたら誰も教えてくれないのかもしれません。

どんなに素晴らしい話を聞いても自分の中で消化できなければ

全く意味が無いということです。

要するに、自分次第ということでしょうか。


研修の最後の1週間は、収支計算表というか、営農計画表を

実際に作って確認してもらう作業をさせていただきました。

自分がどんな農業をしたいのか、どこに目標を置くのか

そこのところが曖昧なままに作った営農計画表の数字には

一貫性が無く、中途半端な計画表になりました。


研修生活は素晴らしい学びの場であり、環境としては最高でした。

しかし、結局は、自分がどうしたいか、学んだことをどう活かすか

なんだなと思っています。

大切なことは、実は栽培技術よりももっと幹の部分だったように感じます。


研修は終わりましたが、実はまだ何も始まっていません。

本当に大切なのはこれからです。そして大変なのもこれからでしょう。

大変だと言っても、苦にならないと信じています。

そんな中途半端な想いでこの仕事を選んだつもりはありませんので。


分からないことだらけで試行錯誤の連続でしょうが、

常に疑問を持ち、学び続ける姿勢をもって農家になります。

そして、どんな農家になりたいのかということは

今後も引き続き考え続けたいと思っています。

計画はあくまでも計画。その都度変更していけば良いと思うので。


内山農園の方々をはじめ、お世話になった多くの方々に

心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


お客様は誰なのかということを常に意識しようと思っています。

お客様あっての農家、皆さまあっての松橋拓郎です。

これからもどうか未熟な僕をよろしくお願い致します。




研修は終わったけど、農家としての挑戦はこれからも


つづく