今晩は!

 土曜日の重賞結果は、ダービー卿CT3着。日曜日の重賞結果は、大阪杯6着。では、レース回顧を始めよう!

 

 ダービー卿CTGIII

 マイル界に新星が誕生した!5歳馬パラレルヴィジョンだ!逃げ馬不在の中、エエヤンが2コーナー過ぎで先頭に立ち、後続に8馬身と大逃げを打つ中で、2番手で控えると、ゴール手前でエエヤンを捕らえて、重賞初Vを決めた。ニューイヤーSVからの出走で、3日前のブログで説明したように、OP組は東風S組の好走が目立ち、それ以外のOP組は、【0.1.2.21】と成績が振るわなかったのが懸念材料だったが、マイル戦は、2戦2勝、中山コースも、【2.0.1.0】と相性抜群だったのが今回の重賞初Vに繋がった!デビューは3歳4月と遅かったが、未勝利-1勝クラスを楽々と連勝。3戦目の神戸新聞杯で1番人気に支持されるほど素質を評価されていた逸材だったが、準OPで5度の足踏みとなり、ようやくオープン入りを決めたのは、府中のダート戦だったが、続く霜月Sで12着に敗れると再び芝へ舵を切ると、圧巻の連勝劇で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。次は、安田記念になると思うが、マイル戦は3戦3勝と負けなし。今後の動向に注目だ。1番人気のディオは、11着に敗れ、18戦目で初めて掲示板を外した!これは、前走から斤量が0.5kg増えたことだけでなく、ローテ的にも厳しかった。僕の本命馬アスクコンナモンダは、3着だったが、4度目の重賞挑戦で初めて馬券圏内に絡んだ!重賞でも通用する走りだったので、問題なし!

 

 大阪杯GI

 春の古馬中距離王に君臨したのは、ダービー4着の実績を持つ4歳馬べラジオオペラだ!逃げ馬不在の中で、スタニングローズが主導権を握る中で、べラジオオペラは積極的に2番手を取りに行き、向こう正面でローシャムパークがグイグイとまくって2番手に並びかけ、直線で坂を駆け上がりベラジオオペラがスタニングローズを交わしてに先頭に立ち、ローシャムパークとの追い比べになると思いきや、内からルージュエヴァイユも加わってきて、激しい叩き合いとなり、べラジオオペラが叩き合いを制し、ダービー4着馬が3度目のGI挑戦で、GI馬の仲間入りを果たした!今年の4歳世代のレベルが低いというのが気になっていた。近5世代を対象に、古馬混合の国内平地GⅠ&GⅡにおける4歳3月までの成績をチェックしてみると、現8歳世代は勝率11.3%・複勝率32.3%・単回率31%・複回率76% 、現7歳世代は勝率12.5%・複勝率29.2%・単回率64%・複回率71%、現6歳世代は勝率17.9%・複勝率39.3%・単回率63%・複回率84%、 現5歳世代は勝率9.4%・複勝率32.8%・単回率34%・複回率95%、そして 現4歳世代は勝率3.4%・複勝率19.0%・単回率34%・複回率53%と近5世代で圧倒的にワースト記録で、今年のGI&GIIに限れば【0-4-1-23】と未勝利で、1番人気が5頭、2番人気が2頭、3番人気が3頭も含まれていながら1頭も勝利に手が届いていないのは異常事態。今年のGI2連戦、フェブラリーSで4歳馬オメガギネスが1番人気に支持されるも、14着。続く高松宮記念もルガルが1番人気に支持されるも、10着と期待を裏切る結果が続いており、今回もべラジオオペラと同世代のダービー馬タスティエーラで11着とこちらも大敗を喫したのが懸念材料だった。だが、べラジオオペラは阪神コースは3戦3勝と相性抜群のコースだったのがプラス材料だった。1番人気に支持されたタスティエーラは、11着に敗れた。3着1回のみの2枠、25年間未勝利の関東馬と不安要素が多ありだった。僕の本命馬プラダリアは、6着と伸び切れず。やはり、直線の長い距離であれば実力を発揮出来るのかもしれない。

 

 おまけ

 日曜深夜、ドバイワールドカップデーが行われ、7競走に日本馬22頭が出走したが、結論から言えば、日本馬はサウジダービーの1勝のみで、GI5レースは世界の壁に阻まれた。日本馬の初陣となったドバイゴールドカップでは、昨年の菊花賞4着馬リビアングラスと昨年のステイヤーズSを制したアイアンバローズの2頭が出走した!2頭はいずれも先行したが、直線でバテテしまい、アイアンバローズが8着、リビアングラスは11着に敗れた!レッドシーターフの雪辱を果たせなかった。勝ったのはA.オブライエン厩舎所属でR.ムーア騎手騎乗のタワーオブロンドン。レースは中団やや後ろから運び、最後は後続に2馬身差をつけて勝利。前走のレッドシーターフハンデに続き重賞連勝を達成!

 続く、直線芝1200mで争われたアルクオーツスプリントに、昨年のサマースプリント王者ジャスパークローネが参戦!スタートしてすぐに迷いなく、ただ一頭だけ外ラチ沿いに進路を取ったものの11着と伸び切れず!11頭の中から突き抜けたのは、2年前の香港マイルでゴールデンシックスティの3連覇を阻んでGI初制覇を飾ったカリフォルニアスパングルだ!マイル路線を中心に使われてきたが、前走芝1400mのクイーンズシルバージュビリーカップから更なる距離短縮にも対応して勝利し、GI3勝目を挙げた!秋にはスプリンターズS参戦に意欲を見せている。2週間前の高松宮記念では、香港から参戦したビクターザウイナーが3着に好走し、「短距離王国」香港の刺客が実力を見せつけたので、秋も楽しみだ!

 3レース目のUAEダービーでは、ダート2歳王者フォーエバーヤング、バロンドール、ジョージテソーロの3頭が参戦!ダート2歳王者フォーエバーヤングが前走のサウジダービーに続き中東で輝きを放ち、連勝を5に伸ばした。5番手の外を追走。同馬は最終コーナーで2番手までポジションを押し上げると、直線残り200mあたりで粘るオートバーンを振り切り2馬身差で優勝し、ケンタッキーダービー参戦に大きな弾みをつける勝利となった!バロンドールは6着、ジョージテソーロは10着に敗れた。

 GI4連戦の1つ目、ドバイゴールデンシャヒーンでは、前年5着の雪辱を期すリメイク、超大型のドンフランキー、ケイアイドリー、そして、05年アジュデイミツオー以来19年ぶりの地方馬参戦としてイグナイターの4頭が参戦!日本馬悲願のドバイゴールデンシャヒーン初制覇に期待が大きかったが、今年も壁に阻まれた!勝ったのは、9番人気で2番手のインでレースを進めた地元UAEの古豪タズが残り250mで先頭に立つと、後方をグングンと引き離して6馬身半差をつける快勝でGI初制覇。果敢にハナを奪ったドンフランキーは、最後失速したものの、2着に粘って日本馬最先着を果たした。前年5着のリベンジを燃やしていたリメイクは直線で内から馬体をぶつけられる不利を受け4着。地方馬イグナイターは5着、そして、ケイアイドリーは9着。

 GI2レース目、ドバイターフでは、有馬記念で完全復活し前年の無念を晴らすドウデュース、前年2着馬ダノンベルーガ、23年マイルCS勝ち馬ナミュール、そして、1800m巧者マテンロウスカイの4頭が参戦したが、波乱の決着となった。ゴール前は道中9番手を追走していた10番人気のフランスのファクトゥールシュヴァルと後方2、3番手の外で脚を溜めていたナミュールによる2頭のマッチレースを短アタマ差で制し、GⅠ初制覇を果たした!ナミュールは惜しくも2着。ダノンベルーガが3着。そして断然1番人気に支持されたドウデュースは、スタートが一息で後方の内を追走し、直線で前が壁になり、不完全燃焼の5着に敗れ、前年の無念を晴らせなかった!マテンロウスカイは、スタートで主導権を握ったが、直線で1頭の落馬の不利を受け、15着に敗れた。なお、キャットニップが最後の直線でつまずいて転倒。騎乗していたC.ルメール騎手は、鎖骨と肋骨の骨折の疑いで、ドバイシーマクラシックとドバイワールドCは乗り替わりとなった。

 準メイン、ドバイシーマクラシックでは、昨年の3冠牝馬リバティアイランド、2年前の2冠牝馬スターズオンアース、2年前の覇者シャフリヤール、昨年の天皇賞・春勝ち馬ジャスティンパレスの4頭が参戦したが、勝ったのは地元UAEのレベルスロマンスだ!2年前の覇者で3番手からレースを進めたシャフリヤールは、コース適性の高さを見せる形で2馬身差の2着。注目を集めたリバティアイランドは7番手追走から直線は外を伸びたが、2着からさらに1馬身遅れた3着まで。ジャスティンパレスはクビ差の4着。Cルメール騎手からL.デットーリ騎手に乗り替わったスターズオンアースは8着と伸びを欠いた。

 ドバイワールドカップデーを締めくくるメイン、ドバイワールドカップでは、昨年の覇者ウシュバテソーロ、BCクラシック2着馬デルマソトカゲ、22ホープフルS覇者ドゥラエレーデ、そして昨年のチャンピオンズC&東京大賞典を2走連続2着のウィルソンテソーロの4頭が参戦したが、地元UAEのローレルリバーがすんなりとハナを奪い、後続を引き離して直線に向き、そのまま8馬身半差を突ける圧逃劇に日本馬4頭を含む後続馬はなすすべなし!これまで9戦全てダート1100m~1600mまでで2000mは今回が初出走だったが、問題なし!連覇を狙ったウシュバテソーロは、最後方追走から懸命に追い込むも、サウジカップで敗れたセニョールバスカドールを捉えての2着が精一杯。だが、2着賞金240万ドル(約3億3936万円)を獲得、総賞金が22億1567万700円となり、イクイノックスの22億1544万6100円を上回る日本馬歴代トップとなった。秋はBCクラシック挑戦を視野に入れている。ラストランとなる東京大賞典まで目が離せない!後方2頭目を追走したウィルソンテソーロは4着、3番手からレースを進めたドゥラエレーデは5着、C.ルメール騎手の落馬負傷で急遽O.マーフィー騎手に乗り替わったデルマソトガケは6着に終わった。

 ドバイは、UAEダービーの1勝で終わってしまったが、GI4連戦で2着と日本馬の活躍が世界にアピールできたことは確かだと思う。

 

 

 馬券の買い目の結果

 ダービー卿CTGIII       複勝(5)的中

 大阪杯GI           ハズレ

 ドバイゴールデンシャヒーンGI 複勝(10)的中

 ドバイターフGI        ハズレ

 ドバイシーマクラシックGI   複勝(12)的中    

 ドバイワールドカップGI    ハズレ

 

 今週の重賞は、土曜日に、NZTGII&阪神牝馬SGII。日曜日には、牝馬クラシック第一弾、桜花賞GI。

 今週も予想と買い目を楽しみに!