今晩は!

 明日の重賞は、日経賞GII&毎日杯GIIIと東西W重賞で、両方春のGI戦線を占う重要な一戦だ。

 まず、日経賞GII。天皇賞・春へのステップレースで、暮れのグランプリ、有馬記念と同じ中山芝2500mで行われる。85年のシンボリルドルフ、87年のミホシンザン、93年のライスシャワー、13年のフェノーメノ、そして、一昨年のタイトルホルダーの5頭がこのレースと天皇賞・春を連勝、21年のワールドプレミア(日経賞3着)と22年のタイトルホルダー(日経賞1着)が天皇賞・春を制した。2年前の覇者ウインマリリンは、次の年の香港ヴァーズで悲願のGI初制覇!昨年は凱旋門賞(11着)、有馬記念(9着)と2戦続けて本来の実力を出し切れなかったタイトルホルダーが8馬身の大差で、GI連敗を払拭させ、75、76年のホワイトマウンテン以来、47年ぶり史上2頭目の連覇で華麗なる復活劇を披露した。今年は、GI馬不在で、更に4歳馬も不在と混戦ムードが漂ってはいるが、22・23年で2年連続2着の8歳馬ボッケリーニが3年連続の参戦。ボッケリーニと同じく22年3着・23年5着のヒートオンビートも3年連続の参戦!他にも、芝2500m重賞3度の挑戦で2着のマイネルウィルトスに、AJCCで重賞初挑戦で3着のクロミナンスに、OP昇級初戦のシュトルーヴェらも参戦。ここを勝って、天皇賞・春に駒を進めるのは、3年連続参戦の8歳馬or7歳馬か、悲願の重賞初制覇か、AJCC3着馬か、昇級初戦馬か、それとも伏兵か。では、日経賞の予想と買い目を発表しよう!

 

 日経賞GII

◎ 9ボッケリーニ ... 3年連続日経賞参戦。初出走となった一昨年はタイトルホルダーにクビ差迫っての2着。昨年もタイトルホルダーに8馬身の大差をつけられるも2着を確保!GII以下では、26戦で6着以内に好走。GIIは③②①②②②②着と7戦連続馬券圏内に絡んでいる。3度目の日経賞挑戦で23・鳴尾記念以来の重賞4勝目を挙げ、05年のユキノサンロイヤル以来、実に約20年ぶりに8歳馬による日経賞制覇を飾る!

〇 5マイネルウィルトス ... 前走AJCCでは逃げ馬不在の中で、最内枠から初めて主導権を握るも、馬場の影響で5着に敗れた。長距離重賞は、②⑥②⑥②③⑤着で、芝2400M以上のGII重賞に絞ると、②②⑥③⑤着で、馬券圏外に敗れた2戦は重馬場or不良馬場で、良馬場or稍重では、3走全て馬券圏内に絡んでいるので、悲願の重賞初制覇を飾ってもおかしくない。ただ、芝2500m重賞では、目黒記念とアルゼンチン共和国杯の2走で2着止まりなので、2番手に評価を下げた。

▲ 1ヒートオンビート ... ボッケリーニと同じく3年連続日経賞参戦で、初出走となった一昨年はタイトルホルダーのクビ+クビ差の3着。昨年は、不良馬場が響き6着に敗れた。芝2500m重賞は、②③③⑥①③着で、不良馬場で行われた昨年の日経賞(6着)以外は馬券圏内に絡んでいる。3年連続の参戦で、目黒記念以来2度目の重賞タイトルを手にする!ただ、メンバー唯一の国内GI組で、有馬記念組で当日3番人気以下は、【0.2.2.5】と勝ち切れない。そして、1枠は、19年逃げ切り勝ちしたメイショウテッコンしか馬券圏内に絡んでいない。この2点が懸念材料で3番手に評価を下げた。

注 6シュトルーヴェ ... デビュー10戦全てが左回りで、今回初めての右回りが懸念材料。だが、長距離戦の成績に注目!長距離戦は、【3.3.0.1】で、馬券圏外は2走前(日本海S:7着)のみと相性抜群の成績。重賞初挑戦で上位に好走するのは間違いない!

△ 10クロミナンス ... 初めての2400m以上が懸念材料だが、中山コースは、【2.0.1.1】で馬券圏外も6着だが、勝ち馬とは0秒4差だった。ここでも3着には好走するだろう。

 

 馬券の買い目

 単勝  9

 複勝  9

 ワイド 9 - 1, 5, 6

 

 次は、毎日杯GIII。皐月賞、日本ダービー、そして、NHKマイルCなど、3歳春に行われるGIレースに向けての重要な1戦。06年までは阪神競馬場の芝2000mで行われていたが、07年からは新設された阪神競馬場の外回りの芝1800mでの開催となった。過去の勝ち馬から、99年テイエムオペラオーと17年アルアインの2頭がこのレースと皐月賞を連勝、96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、04年キングカメハメハ、08年ディープスカイ、そして10年ダノンシャンティの5頭もこのレースとNHKマイルCを連勝。そして、3年前のシャフリヤールも、このレースとダービーを連勝。13年のキズナも、ダービー制覇、18年のブラストワンピースも、暮れの有馬記念制覇など、名馬を多数輩出している出世レース。昨年は、関東馬シーズンリッチが勝利し、2着に入ったノッキングポイントは続く日本ダービーを15番人気で5着と好走した。今年は、メンバー唯一の重賞ウィナー、シンザン記念を制した2戦2勝馬ノーブルロジャーが出走!他にも、共同通信杯では展開的に不向きで終わったべラジオボンド、きさらぎ賞を6着に終わったファーヴェント、1勝クラスを制したサトノシュトラーセとメイショウタバル、重賞4勝馬スマートレイアーを母に持つスマートワイス、新馬戦を制したニュージーズ、阪神JF6着からの出走となるルシフェルと今後も楽しみな素質馬が集結!ここを勝って、3歳GI戦線で活躍するのは、唯一の重賞ウィナーか、重賞6着からの巻き返しを狙う2頭か、1勝クラスを使って来た2頭か、重賞4勝馬を母に持つ芦毛か、新馬戦からの連勝か、61年ぶり史上3頭目の牝馬か、それとも伏兵か。では、毎日杯の予想と買い目を発表しよう!

 

 毎日杯GIII

◎ 3べラジオボンド ... 前走共同通信杯では、初の長距離輸送だけでなく、1000mを62秒という超スローペースの展開に泣き6着と不発。だが、今回は、前走の巻き返しに期待出来ると言って良し。というのは、共同通信杯組は、【5.0.1.2】で馬券圏内に好走した6頭は全馬前走3〜6着馬で当日の人気が7番人気以内。昨年の勝ち馬シーズンリッチも、共同通信杯6着からの参戦で当日の人気が5番人気と好走条件を満たし、重賞初制覇を飾った。べラジオボンドは、共同通信杯6着からの参戦で、今現在3番人気と共同通信杯組の好走条件を満たしている。デビュー勝ちした舞台で前走の巻き返しを図る!

〇 7ファーヴェント ... 前走は初めての右回りとなったきさらぎ賞では6着に敗れた。6着には敗れたものの、勝ち馬とは0秒3差の惜敗。芝1800m戦は、①③⑥着と敗れた二走はいずれも0秒3差の惜敗。松山弘平騎手とはデビュー戦を制したコンビ。3度目の重賞挑戦で悲願の初制覇を飾る!ただ、右回り<左回りではないかと思うので、2番手に評価を下げた。

▲ 2ルシフェル ... 前走はGIで1600mも初めてで後方からの競馬になるも、6着まで伸びてきた。芝1800m以上は、L競走・萩Sを制した経験を含め、②①①着と3走全てで連対圏内に絡んでいる。63年パスポート以来61年ぶり史上3頭目の牝馬による毎日杯制覇に期待がかかる。だが、年明け初戦馬は、19年2着に好走したウーリリのみ。そして、牝馬は、【0.0.0.4】と1頭も馬券に絡んでいない。この2点が懸念材料で3番手に評価を下げた。

注 4メイショウタバル ... 4枠が懸念材料だが、これまでの戦績からこの馬が来てもおかしくないのだ。デビューから④⑤①①着と安定感を発揮している。どんな位置からでも競馬ができるので、ここでも上位に好走するのは間違いない!

△ 1ノーブルロジャー ... 初めての1800mが懸念材料。だが、新馬戦とシンザン記念を連勝で、メンバー唯一の2戦2勝馬で重賞ウィナーなので、3着には来るかもしれない。

△ 8スマートワイス ... 未勝利戦組は、【0.1.1.17】と2頭しか好走してないのが懸念材料。だが、キャリア2戦は京都芝1800m外回りを②①着と好走しているので、3着には来るかもしれない。

△ 9サトノシュトラーセ ... 初の1800m戦が懸念材料だが、4走全てで芝2000mに挑戦して、②①③①着と安定した成績を収めているので、3着には来るかもしれない。

△ 10ニュージーズ ... 新馬戦組は、【0.1.0.4】で、19年ウーリリ(2着)のみ。だが、新馬戦を5馬身差で圧勝したので、3着には好走するかもしれない。

 

 馬券の買い目

 単勝  3

 複勝  3

 ワイド 3 - 2, 4, 7

 

 この予想と買い目は、あくまで個人の見解であり、何も保証するものではない。

 競馬の勝ち馬投票は、自己責任で宜しく!