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 今日の重賞は、オーシャンSGIII&チューリップ賞GIIの東西W重賞で、両方とも春のGI戦線に向けて重要な前哨戦。まず、オーシャンSGIII。秋の短距離王決定戦、スプリンターズSと同舞台の中山芝1200mで行われる重賞レースで、高松宮記念に向けての重要な前哨戦。05年までオープン特別として行われ、翌年の06年でG3の重賞競走に昇格、春のスプリントチャンピオン決定戦・高松宮記念のステップレースとして位置づけられ、14年から本競走の1着馬に高松宮記念の優先出走権が与えられている。オーシャンS1着馬が高松宮記念を制したのは、10年のキンシャサノキセキのみだが、2年前、2着馬のナランフレグが高松宮記念を制したのは、ごく最近だ!19年のモズスーパーフレア、20年のダノンスマッシュの2頭は秋のスプリンターズSで上位に好走し、翌年の高松宮記念を制覇、2年前のジャンダルムは、秋のスプリンターズSで史上初の母子制覇でGI初制覇を飾ったのは記憶に新しい。昨年は、中山芝1200mのレコードホルダー、ロードカナロアがマークした1.06.7を0.1秒迫る1.06.8をマークしたヴェントヴォ―チェが重賞2勝目を飾った。今年は、実力馬が不在だが、京阪杯を連覇で復活したトウシンマカオ、淀短距離Sで完全復活したビッグシーザー、同舞台のカーバンクルS1,2着馬シュヴァルツカイザーとグレイトゲイナー、シルクロードSで結果を残せなかったショウナンハクラクとオタルエバー、函館のスプリント女王キミワクイーン、そして、今週が調教師生活ラストを迎える安田隆行調教師からはジュビリーヘッド、中野栄治調教師からは9歳馬のカイザーメランジェと4歳から9歳と6世代のスプリンターが集結!ここを勝って、高松宮記念への優先出走権を手にするのは、京阪杯2連覇馬か、前走で復活を果たした4歳馬か、同舞台のカーバンクルS勝ち馬か、有終の美か、それとも伏兵か。では、オーシャンSの予想と買い目を発表しよう。

 

 オーシャンSGIII

◎ 9シュバルツカイザー ... カーバンクルSを制しての出走。約1年前に、スプリントに路線を転向してから、②⑥①①➃⑤⑱①着で、長距離輸送で結果を残せていないが、北海道~関東までのスプリント戦になると、5着以内と堅実な走りで上位に好走!500kg以上の大型馬が好成績しており、520㎏以上は、【0.3.4.6】と複勝率53.8%と好走確率が高く、500~519kgも【4.2.3.24】と複勝率27.3%と上々な結果を残している。ここで重賞初制覇を飾る!

〇 10ビッグシーザー ... キャリア11戦全て芝1200m戦に出走して、セントウルS(10着)とオパールS(12着)の2戦を除くと、5着以内に好走している。淀短距離Sで、11ヶ月ぶりの勝利で完全復活を果たした。シュヴァルツカイザーでも述べたように、500キロ以上の大型馬が好成績を残しており、520キロ以上【0.3.4.6】は複勝率53.8%と好走確率が抜群に高く、500~519キロ【4.2.3.24】も複勝率27.3%と上々。4度目の重賞挑戦で初制覇を飾る!ただ、11戦全て地元関西のスプリント戦に出走して12戦目が初の長距離遠征なので、2番手に評価を下げた。

▲ 15トウシンマカオ ... 芝1200m戦は、④①①➃⑮③③①着と1年前の高松宮記念(15着)を除く7戦で4着以内と安定した成績を収めている。京阪杯で史上2頭目の連覇を飾った時、今年1月のシルクロードSを3馬身差の圧勝を演じたルガルに大外一気で2馬身差を突けた実力をここでも見せつけるかもしれない。ただ、初の中山芝1200m戦。そして、08年プレミアムボックス以降、未勝利と2点が懸念材料なので、3番手に評価を下げた。

注 14オタルエバー ... 7枠が懸念材料だが、シルクロードS組で前走から斤量増減なしが、【1.2.0.10】。シルクロードS組は、【3・2・2・31】で、22年2着馬ナランフレグを除く6頭がシルクロードSで4着以下に凡走を喫した馬で、以前に中山芝のオープン競走での好走実績の持ち主だった。中山芝1200m戦は、2走前のOP競走・ラピスラズリSで優勝経験があり、シルクロードS組で唯一この条件に該当している。ここでも上位に好走するのはこの馬かもしれない。

△ 1バースクライ ... シルクロードSから斤量が1kg増えて55kgでの出走で、シルクロードS組で前走から斤量増は、【0.0.1.10】と超苦戦。だが、中山芝1200m戦を2走前で勝利経験があるので、3着には来るかもしれない。

△ 2ヨシノイースター ... 北九州短距離Sを含む小倉組は、【0・0・0・15】と大不振。だが、芝1200m戦は、②⑦①①②②①➃⑩⑨①着と、3走前(CBC賞:10着)を除く10戦で勝ち馬との差が0秒5差以内だったので、3着には来てもおかしくない。

 

 馬券の買い目

 複勝  9

 ワイド 9 - 10, 14, 15

 

 次は、チューリップ賞GII。本番・桜花賞と同舞台で行われるトライアルレース。毎年、世代のトップクラスが多数出走して、レベルの高いレースを繰り広げている。01年のテイエムオーシャン、09年のブエナビスタ、10年のアパパネ、11年のレーヴディソールなどの2歳女王が3歳始動戦として、注目の高まっている。01・テイエムオーシャン、02・ブエナビスタ、そして、14年のハープスターの3頭は、ここを勝って、桜花賞を連勝で1冠目を手にした。15年以降、チューリップ賞勝ち馬による桜花賞連勝はいないが、16年のシンハライトはオークスで桜花賞2着の雪辱を晴らし、17年のソウルスターリングもオークスで桜花賞3着の雪辱を晴らし、18年のラッキーライラックは、翌年のエリザベス女王杯を含むGIを3勝、一昨年のナミュールは、昨年のマイルチャンピオンシップを制し、暮れの香港マイルで3着と牝馬クラシックだけでなく、古馬GI戦線で飛躍を遂げている。昨年は、モズメイメイが逃げ切り勝ちで、未勝利戦からの連勝を3まで伸ばした。2着馬コナコーストと3着馬ペリファーニアは、続く桜花賞で2・3着と続けて好走した。今年は、昨年以上に予想が難解と言っていい。その理由は、主力ローテの阪神JF組が何と不在!これは、チューリップ賞30回の歴史で前代未聞の事態だからだ!だが、前走、メンバー唯一牝馬で朝日杯FSに出走して3着と善戦した

タガノエルピーダが3歳初戦を迎える。イクイノックスの半妹ガルサブランカ、メンバー唯一の無敗馬ミラビリスマジック、紅梅S1着馬ワイドラトゥール、エルフィンS2着馬スウィープフィート、シンザン記念4着馬ラーンザロープス、アルテミスS3着・フェアリーS4着のスティールブルーと牝馬クラシックに向けて楽しみな馬が集結する。桜花賞への切符は3枚。ここを勝って、牝馬クラシック、若しくは古馬GIで飛躍するのは、GI3着馬か、世界最強馬の妹か、無敗馬か、L競走勝ち馬か、L競走2着馬か、重賞4着馬か、それとも伏兵か。では、チューリップ賞の予想と買い目を発表しよう。

 

 チューリップ賞GII

◎ 5ミラビリスマジック ... 1勝クラスを制しての出走。右回り1600m戦を2戦2勝と負けなし。昨年の勝ち馬モズメイメイもマイルの1勝クラスを制しての出走だった。ディープインパクト系産駒から、勝ち馬が出ているので、マイル2戦2勝馬がここを勝って、桜花賞への切符を手にする!

〇 10ガルサブランカ ... 世界最強のまま電撃引退したイクイノックスの半妹。そのイクイノックスの背中を知るC.ルメール騎手×イクイノックスを管理していた木村哲也調教師の黄金コンビ。キャリア2戦全てでマイルに出走して①②着と上位に好走。3ヶ月の休み明けもプラス材料。ここでも重賞初制覇を飾ってもおかしくない。ただ、2戦全て左回りで今回が初の右回りなので、2番手に評価を下げた。

▲ 16タガノエルピーダ ... 阪神JFではなく、朝日杯FSに挑戦し、18年のグランアレグリア以来5年ぶり牝馬の出走で3着と好走。阪神JF組が不在で、朝日杯FS3着馬として出走するので、メンバーで1頭抜けているかもしれない。だが、朝日杯FSに出走した牝馬がチューリップ賞に出走というのは実に珍しい傾向で、今回が初出走。そして、鞍上の団野大成騎手と言えば、昨年の高松宮記念で13番人気のファストフォースでGI初制覇、3年前の日経新春杯を7番人気のショウリュウイクゾで重賞初制覇と人気薄で好走するが、上位人気で好走したケースはあまりない。この2点から3番手に評価を下げた。

注 2ラーンザロープス ... シンザン記念組からの出走という異例のローテが気になるが、ただ、これまでの成績を考慮すれば、来てもおかしくない。札幌の芝1500m戦の新馬戦と未勝利戦を②①着、続く3戦目のサフラン賞では最後方から上り最速タイムで5着、前走シンザン記念では10番人気で4着と見せ場をたっぷり。今回も上位に好走するのは間違いない。

△ 4ワイドラトゥール ... 距離延長組は、【1.1.0.25】と超苦戦。だが、紅梅S1着馬でチューリップ賞を制したのは、16年のシンハライトと同じローテでの出走。1600m戦は、新潟の牝馬限定新馬戦を制した実績があるので、3着には来るかもしれない。

△ 6スウィープフィート ... キャリア5戦以上の馬は、【0.0.1.33】と15年以降は全滅に終わっている。だが、エルフィンSからの出走で、L競走になってから、【1.1.1.4】と好走率が増している。更に、1600m戦は、①②⑦②着で、出遅れた阪神JF(7着)を除く3戦で2着以内に好走しているので、3着には来るかもしれない。

△ 9スティールブルー ... フェアリーS組は、【0.0.1.7】と15年以降は全滅。だが、3走全て1600m戦で、①③➃着と上位に好走しているので、3着には来るかもしれない。

 

 馬券の買い目

 複勝  5

 ワイド 5 - 2, 10, 16

 

 この予想と買い目は、あくまで個人の見解であり、何も保証するものではない。

 競馬の勝ち馬投票は、自己責任で宜しく!