今晩は!

 今日の重賞は、フェブラリーSGI&小倉大賞典GIIIのW重賞。

 まず、フェブラリーSGI。2024年のGI開幕戦。97年にGIに昇格後、カネヒキリ、ヴァーミリアン、サクセスブロッケン、エスポワールシチー、トランセンド、コパノリッキーなどのダート巧者たちが年明け初戦でドバイワールドCや後のGIレースに向けて大きく弾みをつけてきた。昨年は、節目の40回目で、外国馬が初参戦という記念すべき1日で、レモンポップがGI初挑戦でGIウィナーの仲間入りを果たすと、秋のマイルチャンピオンシップ南部杯、続くチャンピオンズCと年間GI3勝を挙げ、最優秀ダートホース馬となった。今年は、絶対王者レモンポップと世界王者は、翌週のサウジCに出走するため、抜けた存在が不在だが、23・JBCクラシック馬キングズソード、チャンピオンズCと東京大賞典を続けて2着のウィルソンテソーロ、同3着のドゥラエレーデ、キャリア5戦3勝2着2回と連対率100%のオメガギネスと中央のダート猛者が参戦!他にも、今回がダート初挑戦となる、23年3歳マイル王シャンパンカラー、22菊花賞1番人気馬ガイアフォース、8歳のカラテの3頭に、地方馬から、2年連続フェブラリーS参戦の牝馬スピーディキック、2年連続年度代表馬のイグナイター、そして、昨年の南関東3冠馬ミックファイアの3頭が25年ぶり2度目の地方馬Vを狙う。更に、来週で定年を迎える安田隆行調教師はこれが最後のGI挑戦で、4年連続フェブラリーS出走となるレッドルゼル、R.キング騎手騎乗のアルファマムが参戦!今年最初のGIを制すのは、23JBCクラシック馬か、GI2走連続2,3着馬か、連対率100%の4歳馬か、歴史的快挙か、99年メイセイオペラ以来25年ぶり2度目の地方馬か、4度目の正直で、ラストGI制覇か、それとも伏兵か。では、そのフェブラリーSの予想と買い目を発表しよう。

 

 フェブラリーSGI

◎ 5オメガギネス ... キャリア5戦3勝2着2回と連対率100%。前走東海S組は、19年インティが連勝したのを最後に、不振傾向が目立っているが、今回久々のチャンス到来と言っていい。10年以降、勝ち馬は全てJRA重賞組で、チャンピオンズC、東海S、根岸Sの3レースからの参戦で、特に東海Sと根岸Sは前走連対馬が好成績を残している。今回の出走メンバーで前哨戦組で条件を満たしているのがオメガギネスただ1頭。東京マイルダートは、2走前グリーンチャンネルCで初出走Vを飾った。2着2回はいずれも重賞レース。今度こそ3度目の正直で重賞初制覇をGIで飾る!

〇 14ウィルソンテソーロ ... ここ2走はダートGIで連続2着。デビュー戦から3戦目までは芝を走って結果が出せず、ダートに転向。そしたら、①①①①⑤①①①⑤②②着と中央交流重賞3連勝を含め、【7・2・0・2】と11戦全てで5着以内と急成長を遂げた。東京ダートコースはフェブラリーSと同じ舞台のレースを2戦2勝と相性抜群。惜敗続きにピリオドを打つ!ただ、前走地方出走組は、09年サクセスブロッケンを最後に、14年連続未勝利中なので、2番手に評価を下げた。

▲ 4ドゥラエレーデ ... ここ2走ダートGIに出走して、連続3着に好走。ダート戦は、【1・1・2・0】で、初勝利を挙げたのもダート戦で、UAEダービー2着、チャンピオンズC&東京大賞典を3着と馬券圏内率100%。そして、今週から4/14にまでの約2ヶ月短期免許で来日したムルザバエフ騎手とのコンビ継続。ムルザバエフ騎手とのコンビは【1・0・2・0】で、ホープフルSを制し、チャンピオンズC&東京大賞典を連続で3着に好走と複勝率100%。01年クロフネ、02年アグネスデジタル・イーグルカフェ、04年アドマイヤドン、そして20年モズアスコットに続く史上6頭目のJRA平地&ダートGI制覇に期待がかかる。だが、ウィルソンテソーロでも述べたように、前走地方出走組は、14年連続未勝利中。そして、今回が初マイルの2点が懸念材料なので、3番手に評価を下げた。

注 13レッドルゼル ... 7歳馬以上は、【0・4・2・56】で、JRAダートGIで未だに7歳以上のベテラン馬が勝ったことがない。更に、前走の距離でフェブラリーSと同じ1600m組は、【0.0.1.7】と連対馬が出ていない。この2点が懸念材料だが、この馬が上位人気馬に割って入るのではないかと思う理由は、これから説明するリピーターという点の他に、幾つもある。まず、リピーター。リピーター傾向が強いレースで、2010年以降3着以内になった馬の中で、サクセスブロッケン、エスポワールシチー、ゴールドドリーム、カフェファラオなど10頭が複数回の馬券圏内をマークしている。昨年は、JBCスプリント(4着)からの直行で後方3番手から強烈な末脚でダート王者レモンポップに0秒2差の2着まで追い上げた。そして、2点目は、東京ダート巧者。【2・2・1・2】で、馬券圏外に敗れた2戦はいずれも、3年前と一昨年のフェブラリーS(21:4着・22年・6着)だけ。そして、3点目は、休み明け初戦。前走武蔵野Sでは、ドバイゴールデンシャヒーン(6着)から7ヶ月半の休養明けで、3着と見事に好走。休み明け初戦の成績は、【3・1・2・1】で唯一の着外は一昨年のフェブラリーS(6着)のみと残りの6戦で馬券圏内に好走している。そして、4点目は、安田隆行調教師最後のJRAGI挑戦。これまでロードカナロア、トランセンド、カレンチャン、ダノンスマッシュとこれまで数々の名馬を輩出してきた来週で定年を迎える安田隆行調教師は、これが最後のJRAGI挑戦。定年を迎える調教師がJRA最後のGI挑戦がフェブラリーSで制したのといえば、00年ウイングアローを管理する工藤喜見調教師もGI最後の挑戦で有終の美を飾った。この時も7枠を引いていた。運命の巡り会わせというべきか。そして、鞍上の北村友一騎手とは、久々のコンビになるが、【3・4・1・1】とこちらも休み明け初戦と同じ安定感を誇っている。21年から4年連続のフェブラリーS出走で、史上初8歳馬によるJRAダートGI制覇を飾るかもしれない!

△ 10タガノビューティー ... 根岸S組で、3着以下は【0・0・0・42】と全滅に終わっているのが懸念材料。だが、昨年かしわ記念2着、マイルチャンピオンシップ南部杯4着、武蔵野S2着とダートマイル重賞で結果を残してきてるので、3着には来るかもしれない。

△ 11キングズソード ... 初マイルと左回りの2点が懸念材料。だが、成績を考慮してみると、4戦目から、5着以内と堅実な走りを見せているので、3着には来るかもしれない。

 

 馬券の買い目

 単勝  5

 複勝  5

 ワイド 5 - 4, 13, 14

 

 次は、小倉大賞典GIII。小倉で行われるローカルハンデGIII重賞。05年メイショウカイドウは、続く北九州記念と小倉記念を制し、「小倉3冠」を成し遂げ、07年には騙馬のアサカディフィートが9歳で制し、翌年10歳で連覇達成。一昨年は、小倉4戦4勝のアリーヴォが1人気に応え、2022年重賞1人気の連敗記録を18でストップさせ、続く大阪杯で3着に好走。昨年は、7歳馬ヒンドゥタイムズが重賞初制覇を飾った。今年は、小倉巧者ゴールドエクリプス、23福島記念2着馬ダンディズムら実績馬達が参戦。ここを勝つのは、小倉巧者か、実績馬か、それとも伏兵か。では、小倉大賞典の予想と買い目を発表しよう。

 

 小倉大賞典GIII

◎ 14ゴールドエクリプス ... 前走エリザベス女王杯は、初めての2200m以上のレースだったので距離が長すぎたといっていい。だが、距離が2000m以内になれば、【4・1・1・4】で、10戦で6着以内と安定した結果を残している。更に、4勝全てが芝1800m戦。更に、小倉コースは、【2・0・1・0】で、昨年の小倉記念を3着と好走し、小倉芝1800m戦は2戦2勝と負けなし。04年メイショウバトラー以来、20年ぶり史上8頭目の牝馬による小倉大賞典制覇を飾る!

〇 12エピファニー ... 前走中山金杯では若干掛かってしまって、11着と大敗。距離が少し長かったのも敗因になるが、距離が1800m戦になれば、本来の能力を発揮出来る。1800m戦は、【4・1・2・1】と夏の新潟OP戦(8着)を除く7戦で3着以内に好走している。1800m戦に戻れば、この馬が上位に来てもおかしくない。ただ、長距離輸送が懸念材料で、2番手に評価を下げた。

▲ 3ダンディズム ... 昨年の夏競馬、札幌日経OPから、③②②⑥①着と2走前(ステイヤーズS:6着)を除くと馬券圏内に好走を果たしている。小倉コースは、【2・1・1・2】と前走小倉日経OPを制し、昨年関門橋Sを2着と相性抜群。8歳で待望の重賞初制覇を飾ってもおかしくない。ただ、8歳馬は、【0・2・1・13】と未勝利。更に、小倉日経OPから中1週で、昨年も、関門橋Sから中1週で小倉大賞典に出走したが、7着に敗れたので、3番手に評価を下げた。

注 2カテドラル ... 昨年の同レース(2着)を最後に、惨敗続きが懸念材料だが、前走の中山金杯では、勝ち馬との差を0秒5差とそこまで離されなかった。特に小倉コースの成績に注目している!小倉コースは、②②⑤②⑪着と、昨年の小倉記念(11着)を除く4戦で、掲示板以内と安定した成績を残しており、昨年のこのレースで勝ち馬ヒンドゥタイムズにハナ差の2着だったので、昨年2着の雪辱を晴らすかもしれない!

△ 8フェーングロッテン ... 3走の不振さが懸念材料だが、1800m戦は、3歳時にラジオNIKKEI賞を制した実績があり、このレースと同じ未勝利戦で3着の好走経験があるので、3着まで。

△ 11ロングラン ... リステッド競走組は、【0・0・0・10】と1頭も好走していないのが懸念材料。だが、芝1800m戦は、⑩①①⑤➃①着と2戦目からは5着以内に好走しているので、3着には来るかもしれない。

 

 馬券の買い目

 複勝  14

 ワイド 14 - 2, 3, 12

 

 この予想と買い目は、あくまで個人の見解であり、何も保証するものではない。

 競馬の勝ち馬投票は、自己責任で宜しく!