今晩は!

 明日の重賞は、共同通信杯GIII&京都記念の東西W重賞。

 では、まず、共同通信杯GIII。悲劇の名馬の名を冠した「トキノミノル記念」がサブタイトル。日本ダービーと同じ東京競馬場で行われるため、東京コースを経験させようと厩舎の期待馬が出走することが多く、レースのレベルは高い。12年のゴールドシップがトライアルをパスして、直行で皐月賞を制して以降、14年イスラボニータ、16年ディーマジェスティ、そして、3年前のエフフォーリアの3頭も直行で牡馬クラシック1冠目の皐月賞を制しており、15年ドゥラメンテ、そして、一昨年のジオグリフの2頭も同レースで2着に好走して、皐月賞を優勝と皐月賞に向けて超重要な一戦となっている。他にも、15年のリアルスティールは、皐月賞&菊花賞で2着、ダービーで4着に好走し、翌年のドバイターフでGI初制覇を飾り、17年のスワ―ヴリチャードも、ダービーを2着、古馬になってから、18年大阪杯&19年ジャパンCとGIタイトルを2つ手にし、そして、19年のダノンキングリーも、皐月賞を3着、日本ダービーを2着と上位で結果を残し、5歳となった21年安田記念でマイル女王グランアレグリアに勝ってGI初制覇と、クラシックだけでなく、秋以降の古馬GIを制すGIウィナーを多数輩出!勝ち馬だけでなく、敗れた馬からは、12年2着馬ディープブリランテは日本ダービーを、同年の3着馬スピルバーグは5歳で天皇賞・秋を、14年3着馬サトノアラジンは17年の安田記念を、21年3着馬シャフリヤールは、日本ダービーと翌年のドバイシーマを、22年7着馬ダノンスコーピオンは、NHKマイルCを制して3歳マイル王に、そして、昨年の4着馬タスティエーラは、日本ダービー馬になるなど、上位に入った馬がクラシック本番で存在感を示すことが多いので、今後を占うためにも絶対に見逃せないレース。昨年は、ホープフルS4着からの出走だったファントムシーフが勝利し、皐月賞を1番人気で3着に好走した。今年は、昨年のマイル2歳王者ジャンタルマンタル、そのジャンタルマンタルに2着のエコロヴァルツと朝日杯1,2着馬が参戦!他にも、札幌2歳S2着の実績を持つパワーホール、デイリー杯2歳S2着のエンヤラブフェイス、ホープフルS5着馬ミスタージーティー、新馬戦を制したべラジオボンドとジャスティンミラノ、更に、外国人女性騎手、R.キング騎手騎乗のディマイザキッドら素質馬が参戦!ここを勝って、クラシックを制するのは、2歳王者か、朝日杯2着馬か、ホープフルS5着馬か、重賞2着の実績を持つ2頭か、新馬or未勝利勝ちした馬たちか、それとも伏兵か。では、共同通信杯の予想と買い目を発表しよう。

 

 共同通信杯GIII

◎ 1べラジオボンド ... 15年リアルスティールが初めて新馬戦からの勝利を飾って以降、【2・3・2・6】と主力ローテになっている。新馬戦組で、特に前走1番人気で制した馬は、①②⑤③②③⑪①②➃着と、9頭が上位に好走している。そして、9頭が前走1800m以上の新馬戦を1番人気で制しており、前走が阪神芝1800mor2000mだった馬は、【1・2・0・0】と連対率100%。阪神芝1800mの新馬戦を1番人気で3馬身を突けて快勝と条件を満たしている。ここで、クラシックに向けて大きく前進する!

〇 4ミスタージーティー ... 前走GI挑戦となったホープフルステークスでは、圧倒的に不利な16頭立ての18番枠(2頭出走取消)、さらに直線で前が開かない不利がありラスト50mほどしか追えてなかったが、前が開いてからの伸び脚は素晴らしいキレ味だった。ホープフルS組は、昨年ファントムシーフが4着からの出走で勝利を飾っているので、ここでも上位に好走するのは間違いないと思う。ただ、GI組は、【1・3・0・8】と取りこぼしが多いため、2番手に評価を下げた。

▲ 9ジャンタルマンタル ... 朝日杯FSを制したマイル2歳王者が参戦!距離に関しては京都の新馬戦で勝利しているので、大丈夫だ。川田将雅騎手は、今日のメイン、クイーンCを制し今年重賞4勝目と勢いに乗っている。土日東京メインを制覇を飾ってもおかしくない。ただ、00年以降、朝日杯FS馬が共同通信杯を始動戦とした場合、2頭が出走して、②②着と勝ち切れない。そして、関西馬の1番人気は、07年以降、8連敗中で、ここ10年の成績も、【0・1・1・3】と期待を裏切る傾向が続いているので、3番手に評価を下げた。

注 6エコロヴァルツ ... 朝日杯FS2着からの出走で、GI組は、【1・3・0・8】と上位人気に支持されて人気を下回る結果を残しているが、この馬の強さに注目した!メンバーで唯一1800m2勝馬。新馬戦とコスモス賞と連勝し、前走朝日杯FSでは、初のマイルだったが、最後方から上り最速をマークし、ジャンタルマンタルに0秒1差の2着まで追い上げた。朝日杯FSの雪辱を晴らす!

△ 2ディマイザキッド ... 一度も馬券に絡んだことのない未勝利戦組。だが、キャリア3戦で上り最速をマークして、②②①着と連対圏に届いている。更に、鞍上のR.キング騎手は、先週の東京新聞杯をサクラトゥジュールで制し、重賞2勝目を飾ったばかり。今後も侮れないため、3着には来るかもしれない。

△ 5ショーマンフリート ... 前走京都出走馬は、【0・0・2・14】と連対圏に届いていない。だが、前走GIII組は、GIII競走だった東スポ2歳S組から勝ち馬を2頭輩出していたが、それ以外のGIII組からは、【0・1・5・21】と3着を量産しているので、3着には来るかもしれない。

△ 8ジャスティンミラノ ... 前走新馬戦を2番人気以下で制した馬は、4頭出走して、⑪⑤⑤⑨着と1頭も好走していない。だが、東京芝2000mの新馬戦を制しての出走で距離短縮はプラス材料と思われるので、3着には来るかもしれない。

 

 馬券の買い目

 複勝  1

 ワイド 1 - 4, 6, 9

 

 次は、京都記念GII。116回と長い歴史を持つGII重賞で、ドバイや香港、大阪杯、天皇賞・春、そして宝塚記念と古馬の中・長距離GIへと繋がる重要な一戦。00年の勝ち馬テイエムオペラオーはここを制し、天皇賞、宝塚記念、ジャパンC、そして有馬記念のGI5戦を含む年間重賞8勝。07年の勝ち馬アドマイヤムーンは年内にドバイデューティーフリー(現ドバイターフ)、宝塚記念、そして、ジャパンCの国内外GIを3勝。10年の勝ち馬ブエナビスタは同年のヴィクトリアマイルと天皇賞・秋を制覇、ドバイシーマ、宝塚記念、ジャパンC、そして、有馬記念のGI4レースで2着。13年の勝ち馬トーセンラーはマイルCS制覇、天皇賞・春2着。15年の勝ち馬ラブリーデイは宝塚記念&天皇賞・秋のGI2勝を含む年間重賞を6勝、20年のクロノジェネシスはグランプリGIを3勝、更に、3年前のラヴズオンリーユーは、続くドバイシーマを3着に好走し、その後年内の海外GIを3勝。昨年は、ダービー馬ドウデュースが復活を果たし、暮れの有馬記念で復活のGI3勝目を挙げたのは記憶に新しい。ここ3年は、阪神芝2200m開催だったが、今年は、4年ぶりに京都芝2200m開催で戻ってくる!GIウィナーは不在だが、昨年の京都記念2・3着馬マテンロウレオ&プラダリア、府中牝馬S&エリザベス女王杯と2戦連続2着のルージュエヴァイユ、オークス4着馬ラヴェル、ダービー4着馬べラジオオペラ、2年前の覇者アフリカンゴールドの実績馬に、格上挑戦のブレイヴロッカーとプラチナトレジャーと実績未知数の昇級馬が参戦!ここを勝って、春の古馬中・長距離GIに弾みをつけるのは、昨年の2・3着馬の巻き返しか、エリザベス女王杯2着馬か、オークス4着馬か、ダービー4着馬か、2年ぶり2度目の京都記念制覇か、格上挑戦馬か、それとも波乱か。では、京都記念の予想と買い目を発表しよう。

 

 京都記念GII

◎ 11マテンロウレオ ... 前走中山金杯は、トップハンデ58.5kgに、相性の悪い長距離輸送の2点が敗因で、7着。だが、地元関西に戻ればプラス材料。地元関西では、①①①②②➃⑤⑤着で、大阪杯4着、天皇賞・春5着と実績を残している。そして、昨年の2着馬。8枠に入った馬が2年連続優勝している。地元関西で昨年2着の雪辱を晴らし、2年ぶりの重賞制覇を飾る!

〇 9ルージュエヴァイユ ... 前走エリザベス女王杯は初めての長距離輸送が懸念されていたが、ブレイディヴェーグに3/4馬身差の2着と3戦惜敗続き。右回りは【2・1・0・0】と連対率100%。3戦連続惜敗続きにピリオドを打つ!ただ、好走した牝馬は、タッチングスピーチ、スマートレイアー、クロノジェネシス、カレンブーケドール、そしてラヴズオンリーユーの5頭で、「G1・3着以内+G2以上優勝」、あるいは「G1で複数回連対」くらいの実績を持っているが、両方の実績を持っていないので、2番手に評価を下げた。

▲ 5べラジオオペラ ... 前走チャレンジCを先団の5番手で追走し、ボッケリーニとの接戦を制し、スプリングS以来重賞2勝目を飾った。6戦中5戦で上位に好走している。(唯一の惨敗が皐月賞⑩着)。右回りコースは、【3・0・0・1】と地元関西は2戦2勝と負けなし。長距離戦は、ダービー(4着)以来だが、そのダービーでは上り最速の末脚で上位1~3着馬と同タイムの4着と激走しているので、久々でも大丈夫だ。大阪杯に向けて負けられない!ただ、514kgで、500kg以上の大型馬は、【1・2・4・28】で、昨年こそドウデュースが優勝したが全体としては好走しても2、3着止まり。そして、5枠は、【0・0・1・14】と3着が1回と不振傾向なので、3番手に評価を下げた。

注 3プラダリア ... 有馬記念14着からの出走で、前走秋のGI組で10着以下から巻き返した馬は過去にGI3着以内の実績がある馬のみで、昨年、凱旋門賞19着から復活を遂げたドウデュースは、朝日杯FS&日本ダービーのGI2勝、皐月賞3着と実績があったので、条件を満たしていたが、プラダリアに関しては、GI最高着順は日本ダービーの5着と3着以内の実績がなく、更に、13年以降、3着1回と不振傾向の3枠と不安材料が重ねっている。だが、この馬の直線の長い距離の成績に注目している!直線の長い距離のレースでは、②②①①⑤⑧③⑤➃①着と2年前の神戸新聞杯(8着)を除く8戦で5着以内と安定感を出している。京都コースは前々走の京都大賞典で復活を果たした舞台。復活を遂げた舞台で重賞3勝目を飾ってもおかしくはない。

△ 2ブレイヴロッカー ... 3勝クラス組からは好走馬はゼロ。だが、長距離コースは、【2・1・2・1】で、4着以内に好走しているので、3着はあるかもしれない。

 

 馬券の買い目

 複勝  11

 ワイド 11 - 3, 5, 9

 

 この予想と買い目は、あくまで個人の見解であり、何も保証するものではない。

 競馬の勝ち馬投票は、自己責任で宜しく!