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TASCAMが録音用Type-IIカセットテープを新発売。宅録MTR「Portastudio」に最適化
アナログならではの「暖かみ」を求める人に
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2021年12月23日, 午前 06:50 in AV


音楽制作用機器の米TASCAMが、カセットテープの新製品を発売すると発表しました。これは消費者向けというよりは、アナログで音楽のレコーディングをしたいミュージシャンやエンジニア向けのカセットです。

いまやあらゆる記録媒体がデジタル化し、劣化など気にせずに編集加工ができる便利な時代になりましたが、こと音楽制作の現場では、アナログテープが持つ「暖かみ」ある音色を大切にするミュージシャンが大勢います。

TASCAMが発表した「424 Studio Master High Bias Type II Cassette」は、数十年前のホームレコーディング用4トラックカセットレコーダー「Portastudio」シリーズ 用に設計された、TASCAM50周年記念限定品となっています。

 

 




アナログカセットはビニール盤(アナログレコード)ほどではないものの、数年前からその魅力が見直され、あえてカセットで作品を発表するアーティストもいます。しかし、テープの生産量が減少し需要が縮小した結果、テープに用いられる酸化磁性体が不足しており、現在ハイバイアスのType-IIカセットテープを製造するのは自社だけだとTASCAMは述べています。

ただ、今回の424 Studio MasterはあくまでPortastudioシリーズ向けに最適化したものの、Portastudio向けのテープ素材に「可能な限り近づけた」テープであるため、実際に使用する場合はいろいろと「微調整」が必要かも知れないとのこと。もし本気で録音に使いたいのであれば、まずはどこかからPortastudioを用意してくるのが良さそうです。なおTASCAMはこのカセットテープはコレクターズアイテムとしての需要も想定していると述べています。

TASCAM 424 Studio Master High Bias Type II Cassetteは、その発売日や録音時間バリエーション、価格などについては明らかにしていませんが、米国では近日発売予定とされています。

なお、カセットデッキは古くなるとヘッドやローラー、駆動用ベルトなどが劣化摩耗して回転数がずれてしまったり、テープを機械に巻き込んでしまうこともあります。ふと思い出して、昔のカセットライブラリーと古いカセットデッキを引っ張り出し、懐かしのサウンドを楽しもうとすると、いきなりテープを巻き込んでしまった…なんて話もよく聞きます。古いデッキで古いテープを再生するときは、あらかじめダメになっても良いテープで試し再生をしてみることをおすすめします。

Source:TASCAM

 

 

 

米TASCAMは、スタジオで収録するために作られたカセットテープ「TASCAM 424 Studio Master High Bias Type II」を新発売した。

 アナログテープの古き良き時代が、ランダムアクセスのデジタル製品にとって代わられることは決してないと、一部のオーディオ録音愛好家たちが主張しているように、現代においてもデジタルで欠けている「暖かさ」を求めるために、多くのミュージシャンが部分的にアナログでマスタリングしているという。

 新製品は、TASCAMのPortastudioシリーズのカセットレコーダーで使用することを想定し、特別に設計された限定版。TASCAMの50周年を記念し、豊富な遺産へのオマージュとして開発したものでもある。

 TASCAMおよびTEACは1979年に、ミキサーとマルチトラックレコーダーを統合した世界初のポータブルホームスタジオ「144 Portastudio」を製造し、多くのミュージシャンがこれを用いて音楽を作った。それ以降も、Portastudioの新製品が投入され、安価なType IIの高バイアスカセットが使用されてきたが、今日においてはカセットの入手が困難である。そのため、TASCAM 424の投入に至ったとしている。

 TASCAM 424は、ミズーリ州スプリングフィールドにある、高品質カセットテープメーカーのNational Audio Companyとコラボして開発された。従来の射出成形と3D印刷を使用し、手作業で組み立てられたシェルを採用。1980年初頭のミニチュアゴールドリールで、オリジナルのTEACのシェルを再現した。カセットパッケージには「TASCAM 424 Studio Master C-60」と記載し、コレクターズアイテムとしても好適だという。

 ちなみにPortastudioに最適とする理由は、2021年現在、手に入る磁性酸化物でPortastudioが本来想定しているカセットに近づけ、録音バイアスとイコライゼーション設定を一致させたためだとしている。

 

 




やっぱり、National Audio Company社の頑固じいさんががんばってるのか!