FNS歌謡祭を"見"終えました | Takuya Shiraishi BLOG

FNS歌謡祭を"見"終えました


FNS歌謡祭 第2夜

先週のキンキーブーツやナイツテイルなどに続き、今週も「ミュージカル特集」が組まれていました。

今回は今年も携わらせていただいたミュージカル「ジャージーボーイズ」の4人もご出演。

他にもプリシラやキューティ・ブロンド、ドリームガールズ、モーツァルト、エリザベート、ロミオ&ジュリエット、オペラ座の怪人などのナンバーが歌われました。

なにより思うのは僕がミュージカルに出演させていただくようになって10年ー

当時は「劇場にお客様が入らない時代」
なんてことも良く耳にしました。
もちろん、今、それが解決されたわけではありません。
毎回プロモーションなどを様々な方が思考に思考を凝らして宣伝して下さっています。

でも当時はこうしてテレビの歌番組で大々的にミュージカルのナンバーが特集される日がくるなんて思いもしなかったでしょう。
全く今までなかったわけではもちろんないてますが、多くの方ができるわけないと思ってもいたはずです。

今回こうして企画出演して下さった皆様にはミュージカルに携わる人間としても感謝しています。

しかし改めてミュージカルの難しさというかモニターだけでは伝わらないものを多く感じました。

また舞台で見るものとテレビでパフォーマンスの違いも感じました。

ミュージカルのナンバーって当たり前ですがやっぱり作品の為に作られた楽曲が多いわけですから
※ジャージーボーイズ始め、プリシラもジュークボックスミュージカルなどとも言われ元々はアーティストの楽曲をミュージカルに起用しアレンジし構成されているためまた違う感覚ではありますが
舞台上で作品の中で聞くからこそよりそこにドラマが生まれナンバーが生きるんだと思ったのです。

そしてコーラスワークなどもやはり舞台での音響を務めるプロフェッショナルの皆様がいますし、そこへの稽古も積み重ねます。

また迫力や緻密さなど聞こえ方が変わります。
さらに音響舞台美術ヘアメイクお衣装照明効果などの総合芸術で舞台はお届けします。

今回の祭典でアーティストの皆様とミュージカルで歌う皆様との違いが同じ歌でもこんなに表現が変わるものなんだと感じていただけたでしょうし、色んな「音楽」が視聴者の皆様に届き、「音楽」というものが日常に当たり前のようにありながら、人を豊かにするものなんだと改めて感じました。

ミュージカルという文化が今回でまた少し広がるきっかけになってもらえたら嬉しいです。
そして今日ですとプリシラやキューティ・ブロンドは年明けに公演が控えています。
是非あなたの目で肌で舞台を体感していただけたら嬉しいです。

泣く、笑うなど日常で皆少なからず我慢しているストレスがあります。
それを発散し、解放する。
エンタメにはその力が必ずあるのです。


僕自身今回の番組にはなにも携わっていないのですが、日本のエンタメに携わる一部の人間として今回ご尽力下さった皆様には心から敬意と感謝の思いでいっぱいです。

本当にありがとうございました。

白石拓也