この場合は駅のベルではなく、車内の運転士車掌が交わす

合図であります。また押し方鳴らし方でいろんな意味を持つ

合図もあり。

写真は古い昭和初期の電車ですが、車掌スイッチ横に

ブザーの押しボタンがついてます

丸い押しボタンが懐かしいですね。南海電車ではバスと同じ

下から押す押しボタンだったのですが、バスはコーポレートカラー

緑色だったのに対し灰色でした。

でスイッチ。押し棒が上に上がっているので、扉は閉めの状態です。

なお関西の場合は合図。

近鉄の場合 運転士チン!車掌が戸閉めチンチン!

京阪の場合 運転士チンチン!車掌が戸閉めチンチン!

阪神の場合 運転士ジリン!車掌が戸閉めジリンジリン!

JR西の場合 運転士なし車掌が戸閉めブー!

南海の場合 運転士なし車掌が戸閉めチンチ(リ)ン!

京都地下鉄 運転士なし車掌が戸閉めチンチン!

山陽の場合 運転士ジリンジリン!車掌が戸閉めジリンジリン!

いずれも基本であって特定駅では合図がない場合もありまする

 

なんでこんな合図してるかというと関西の私鉄は、いわゆる

「チンチン電車」発祥の場合が多くその名残が残っている、

ということらしいです。

たしかにワンマンでない古い路面電車は運転台間を天井通した

ヒモで結んで鐘を鳴らすのが残っていますネ

合図の意味は「発車してもよいか?」「発車に支障なし」

旧国鉄の電車の場合は戸閉め表示灯というので代用していましたが

事故も増えてきたのでJRの今ではブザー合図も併用で。

今でもかわかりませんが、気動車。いわゆるディーゼルカー

は国鉄時代からブザー合図を使っていました。会社が同じでも

セクションが違うとやり方違います!という典型ですね

機関車が引っ張る客車列車の場合は無線機で

「下りXXX列車機関士さんドーゾ」「下りXXX機関士ドーゾ」

「下りXXX列車発車!」ポーーーと汽笛が鳴って動き出す

なんとものどかな時代でした。扉開けっ放し(笑

 

で、現場猫目線で。前と後ろから確認して発車というのは安全確実

でも各駅停車ではどうしても「のっそり」した印象が否めません

しかし阪神なんか圧倒的に合図から発車が早いのは野球の影響でしょうかw

なお近鉄~阪神乗り入れ車は双方のチンベルとジリンジリンが

両方装備されて切り替えてますがたまーに相手側合図を使う猛者もいます