まるで夢をみてるようだった
葬儀の行われる会場で友人たちと会う
いつもとかわらぬ挨拶
彼女の遺影をみて
涙がこみ上げてくる
笑顔で
いつもの彼女
葬儀が始まった
たくさんの人でなかなか中にはいれなかった
まわりからすすり泣きが聞こえる
「本当なのだろうか?彼女が死んだなんて・・夢?」
お焼香を済ませロビーで待つ
待っている間 友人たちといつもと変わらぬ会話(おバカな)がはじまった
まるでそこの彼女がいるようだった 笑ってたに違いない
そして最後のお別れ
棺の中で眠っている彼女
「お疲れ様、ゆっくりやすんで」
亡くなる何日か前から体調の悪さを訴えていたらしい
なくなった原因は肺の血管がつまってしまう、エコノミー症候群
「疲れた、疲れた」と言っていたらしい
ご主人が彼女の為に、大好物のマルセイレーズンサンドを買ってきて冷蔵庫の入れておいたらしい
でも彼女は食べられなかった 食べたくなかったんだね
とてもがんばりやで
私と同じワーキングマザーだった
亡くなった日も出勤していて、朝礼で体調不良を訴えたらしい
休んでいても良くならず、救急車で運ばれ病院へ
帰らぬ人となってしまった
最後にあったのは
去年ピクが生まれて、我が家にお祝いに来てくれた
言いたいこと、伝えたいことがたくさんあるけど
ひとことだけ
「ありがとう」
蓮の花の上で、子供たちを見つめている彼女の姿がみえる