昨日はそのうちの一つ、自然史博物館に行ってきた。
ロンドンでは、大抵の博物館や美術館には無料で入場する事ができる。
とはいっても、入り口には£5を入れてくださいと書いてある募金箱があり、寄付金という形で入場者がお金を払い、この寄付金を施設の維持費の一部にしているらしい。
悪いとは思いつつも、学生である今の僕にとって£5は生死に関わる大金なので、今回は無料で入場。
ここまで行くまでの交通費を出す事すら迷ったくらい、ロンドンでの学生生活は辛い。
出世払いを誓い、募金箱に気づかない観光客のフリをして中へ入ると、かの有名な草食恐竜の化石のレプリカがお迎えしてくれる。
こんなものが本当に存在していたのだろうか、などと考えながら適当メインホールから右に進み廊下に入る。
するとさらにたくさんの化石が現れる。
詳しく読まなかったのでよくわからないが、何千万年も前のイルカのような生き物の化石が多かった。
その廊下の突き当たり、僕が一番興味のある化石があった。
1万年以上前に絶滅したと言われる、陸上ナマケモノの化石(レプリカ)だ。

こんなにデカいナマケモノ。是非生きているやつを見てみたかった。
その後のエコロジーゾーンでは、課外学習で来ていた小学生たちに紛れて食物連鎖について勉強し、少し賢くなった後に宇宙ゾーンへ。
僕は予てから宇宙に興味を持っており、高校時代には宇宙工学科のある大学への進学を希望していた程。
太陽のパワーについて学び、アポロによって持ち帰られた本物の月の石をじっくりと見て感動したところで、次は地震と火山ゾーン。
多分このコーナーにいた時間が一番長かった。
というのも、地震と火山がものすごく多い国、日本に生まれておきながら、あまりこれらについて詳しく無いというのも如何なものかと思い、じっくりと勉強したからだ。
火山については、中学高校の時に勉強したことの復習のような感じであったが、一つだけ驚いたことがあった。
世界には無数の活火山が存在するが、その中でも最も威力の凄まじいものを、スーパーボルケイノ(Supervolcano)というらしく、これらのうち一つでも噴火を起こせば、人類を絶滅の危険に追いやるほど全地球に多大な影響を及ぼす事態になるという。
幸運なことに、頻繁に噴火するような火山ではないらしく、我々の生きている間に噴火する確率は極めて低いらしい。
前にこのうちの一つが噴火した時には、地球の気温がマイナス5度にまで下がり、人類が絶滅しかけたのだそう。
驚きなのは、今存在するスーパーボルケイノは8つで、そのうちの2つが日本にあるという事。
おまけに地球を組織するプレートの境目に囲まれており、そのために地震が多い。
自然災害の視点で見ると、日本列島の立地条件は世界でも稀に見るくらい最悪なのだ。
地震ゾーンには、阪神淡路大震災や東日本大震災について多く展示されており、小さなコンビニに見立てた部屋で、阪神淡路大震災の揺れを体験出来るコーナーがあった。
そこでは実際の当時のコンビニでの映像が流され、その映像に合わせて地面が揺れる。
地震の怖さを知らない子供たちが、床に転がってふざけながら楽しそうに笑っていた。
子供なので仕方ないとは思いつつも、東北の子供達の気持ちを想うとかなり悲しい気持ちになった。
このゾーンの出口付近に、「地震を経験した事はありますか?」と書かれた機械があり、YesとNoの文字の下にそれぞれスイッチがあり、集計が取れるようになっている。
もちろん僕はYesを押した。
僕が押した時の集計はYesが51%、Noが49%であった。
世界中から人が集まるロンドンでの集計で、約半分の人が地震を経験した事が無いという。
世界はまだまだ広い。
このゾーンを出るとどっと疲れてしまったので、サクッと恐竜ゾーンを通って退館した。
恐竜の化石などもっとじっくり見たかったが、またいつでも来れるのでまた今度疲れてい無い時に来る事にしよう。


