12月11日、平石章人さん指揮するOrchestra of Springの皆さんと、ガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』を演奏いたしました!!

 

(終演直後の舞台袖にて。じゃんけん負けた←違)

 

 

多くの人に音楽の楽しさを教えてくれた『のだめカンタービレ』。

ドラマが放映されていたのが、小学校4、5年生あたりで、普段漫画なんか読まない両親も含めて、梨本家は漫画もドラマも映画も、とのだめブームに浸かっていました。

 

幼心ながら、おそらくその頃から自分は音楽の道に進むんだろうなと思っていたのですが、気付くと千秋先輩が「過去」として話す音楽高校、そしてのだめの舞台である音大生生活、さらには留学、とのだめの世界を追いかけていまして、留学を終えて帰国したことでいつの間にかのだめの世界を追い越してしまいました。

 

面白いのが、昔はなんとも思わなかった描写が、今はグサッと刺さったりすること。見るたびに、読むたびに、感じることが変わるのです。

 

 

とまぁ、そんなのだめで大活躍した作品こそ、ガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』。

何を隠そう、僕が小さい頃「ピアノ協奏曲弾けるとしたら何弾きたい?」の質問に真っ先に思いつく作品でした。

 

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そんな作品を演奏してくれないか?と春オケさんから連絡をいただき、「是非に!!!!」と飛びついたわけです。

このOrchestra of Spring(通称:春オケ)は、千葉大のOBOGが中心となって発足したアマチュアオーケストラ。それぞれお仕事をしながらオーケストラをやっていくって、すごいことだなぁと思います。そして、その大変さを乗り越えてしまうだけの「音楽したい!」という気持ちが詰まっている素敵なオケでした。

 

ホームページもかなりしっかりしているので、ぜひ覗いてみてください!

 

 

 

 

 

春オケ自体の理念が「発信しあう音楽づくり」ということで、もう、本当にアンサンブルにおいて大切なことですよね。

そして今回のコンサートはFLAT PROJECTというシリーズ。

音楽を気軽に楽しもう、ふらっと立ち寄ろう、敷居をふらっとにしよう、というテーマのコンサートだとか。

 

なんて素敵な活動をしているんだ!!と、お話をいただいてすぐに好きになりました笑

 

 

(▲ヴァイオリンセクションの皆様と。)

 

 

 

リハも何度かお邪魔して、その度に少しずつ皆さんとお話したり、音で会話をしていったり。

このラプソディインブルーは、ジャズとクラシックの融合のような曲なので、ジャズの人もよく演奏するのですが、彼らが演奏すると本当にジャズの曲のようで、「え、クラシックの人間が弾く意味あるかこれ???」となってしまうくらいかっこいいのです。

 

でも、クラシック畑の人間としては、ジャズ界にお譲りしていまうわけにもいかぬ、ということで、今回演奏するにあたっては「どこまでジャズに寄せるか、逆にどこはクラシックにするか。もしくは、ソロパートはどの程度展開させるのか?」など、普段考えないことがたくさんありました。

 

でもそれがめちゃくちゃ楽しくて(ベートーヴェンでやったら誰かしらに殺されますが、おそらく得意なんだと思うわ笑)。

 

コンサートでは、もう、ほんとうに楽しく演奏することができました!!

 

 

(▲ 会場に設置されていた展示コーナー。)

 

また、チラシもですが、コンセプトに沿って音楽以外でコンサートを盛り上げる、というクラシック本業の我々がついつい忘れてしまう部分も抜かりなかったのが、本当にすごいと思っています。

 

『アメリカ』というテーマをもとに、アメリカンんが雑誌の切り抜きや、映画、シリアルのは子にチラシを印刷したり・・・と、なかなかここまでできるもんじゃないんですよね。始まる前からとてもワクワクして会場に入れる。最高です。

 

 

 

会場になったのは市川市文化会館。懐かしの会場です。

昔はコンクールを受けによく来ていましたし、市川新人オーディションで優秀賞をいただいたこともありました。

 

 

 

いやぁ、素敵な本番になって、夢がまた一個叶って。良い日でした。