藝大には様々な授業があり、様々な角度から音に関する考え方を学ぶことができます。
そんななかで、2016年度、僕はMax(Max/msp)というソフトウェアを用いて音そのものを弄るような授業を受けていました。
そんな、昨年7月に行われたインタラクティヴ・ミュージックⅠの成果発表会と、後期2月に行われたデジタルサウンド演習の発表会の動画が公開されたようです。
前期は「STUDY」という題で、予め用意しておいたピアノの低弦の音サンプルによるエレクトロニクス作品を、後期「Between Noise and Musical sound」と題して生活の中で聞こえる雑音を用いたエレクトロニクス作品を発表しました。
「STUDY」は、Maxを使い始めて4ヶ月目くらいで制作した、僕にとって初のエレクトロニクス作品です。(前年の藝祭で「5speakers」というエレクトロニクス作品を発表はしていますがあれは協作。)
シュトックハウゼンの「Etude」の発想にヒントを得て作品に取りかかりました。
「Between Noise and Musical sound」では、雑音とされる音と楽音とされる音の違いはどこにあるのか、また雑音を音楽として楽しむことはできないのか、という発想の元制作しました。
最初はインスタレーションにするつもりでしたが、諸々考えて今回の形になりました。
ここでは「エレベーターのアナウンス」「コンロ着火の音」「トースターのつまみを回す音」「鍵をかける音」の4つの音源を分解分析していきそれらが楽音に変化していく、という内容にしたつもりです。あと動画では分かりづらいんですが、4chサラウンドにも初挑戦しています。
もし興味があったら見てみてください♪
前期『インタラクティヴ・ミュージックⅠ成果発表会』
42:36あたりから僕です
後期『AMC DIGITAL SOUNDS』(2016年度「デジタルサウンド演習」「インタラクティブ・ミュージックⅡ」合同成果発表会)
17分ごろからが僕です