5月16日、経済評論家、作家、事業家など、いくつもの顔を持つ邱永漢氏(以下、Q先生)が
亡くなられました(享年88歳)。
新聞によっては「お金もうけの神様」という表現もされていましたが、Q先生の著作やHPを
読んでいれば、山あり谷ありで順風満帆でなかったことが分かります。
私は2003年の北京、上海出張を経験し、中国語と文化を知る必要を痛切に感じ、門を叩い
たのが「永漢中国語教室」でした。
通ったのは1年間だけで、Q先生にお会いする機会はありませんでしたが、Q先生を慕って
いる人達が多い雰囲気が気に入っていました。
1年間だけでは、中国語の力はたかが知れていますが、Q先生が病に倒れるまで毎日
更新されていたブログや著作を通じ、中国の文化、中国人の価値観や気質などを学ぶ
ことができたと思っています。
Q先生は好奇心旺盛でおしゃれ好き、80歳を過ぎてもジロー・ラモ氏にライバル心を
燃やすなどお茶目な面もありました。読者からの質問に答えるコーナーでは、甘えが
感じられるものに対しては手厳しい回答があり、優しさの中にも厳しさがありました。
今まで親しんできたQ先生の記事が読めなくなるのは淋しいですが、多くの箴言、教訓
を残して頂いたので、今後の人生で役立てていきたいと思っています。
Q先生、どうもありがとうございました。
安らかにお眠りください。