カイコだけが絹を吐く


旧富士銀行の紅林茂夫氏(故人)が、雑誌の企画の座談会で述べた言葉です。


この地球上に何千何万となく昆虫がいるが、大部分の昆虫が糞を対外に排出するに過ぎない。

カイコだけが、やがてマユになって美しい、しなやかな絹糸を作り出す。


人間も全く同じである。

同じように「人生という葉緑素」を食べて、ボケっと一生を終わる者もあれば、世のため、人のため、何かに貢献する。あるいは、そういう具体的な貢献が無くても、自分を知っている何十人かの人々に、美しい、良い思い出を残して死んでいく。


私はだれかの為の絹の糸を吐いているのかな?


日々の生活で想うときがあります。