先日のNHK連続テレビ小説「おひさま」を見ていて、心を打たれた場面がありました。

それは、周囲の目を全く気にせず、子育てに協力する夫・和成に対して、陽子が負担をかけたくないと打ち明け、初めて和成が激怒するシーンでした。
正確なセリフは覚えていませんが、「多くの戦友が死んでいった。自分が生き残ったのは、運が良かっただけ。生きて帰れたら、家族の為に生きていきたい・・・」

終戦の時期が近づくと紐解きたくなる一冊の本を思い出しました。

「きけわだつみのこえ」

です。

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この本は、志半ばで戦場で死んでいった学徒兵の手記です。

陽子の長兄である春樹のように、死を恐れ、死んでいった方々。
軍国主義によって、無理やり植え付けられた信念を持って死んでいった方々。
自分に降りかかった理不尽な運命を受け止め、短い人生の終わりを理性の極みで迎えた方々。

機会がありましたら、手にとって欲しい一冊です。

今年は東日本大震災をはじめ、各地で頻発する地震、新潟・福島の集中豪雨など、天変地異が起きています。人類が起こし得る最悪の厄災の一つである放射能漏れも起きています。
十年後、数十年後にも影響を与えるだろう2011年の出来事ですが、これから終戦日に向けて、様々な式典が行われることでしょう。

祈りを捧げるとともに、何をすべきかを考えていきたいです。

広島原爆ドーム 2008/5
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長崎浦上天主堂 2011/5
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