私が好きな番組に日めくり万葉集というものがあります。
この番組は、2009年から見始めていますが、月~金までの毎日5分間で、万葉集にお手軽に触れてみたいと思っている人にも最適です。
ちなみに今年度は、NHK教育テレビ 10時25~30分という放送時間です。
この日めくり万葉集は、NHKのHPの言葉を借りると、
今から千数百年昔に詠まれた、約4500首にも及ぶ「万葉集」の歌の数々。その中から「一日一首」、さまざまな分野で活躍する方々が選者となり、それぞれ「わが心の万葉集」を選び、歌への熱い思いを語ります。
毎朝 “日めくり” のごとく、万葉集を一首ひもとくことで、さわやかな一陣の風に乗って、現代から万葉の時代に誘い、古代の人々の心と営みに触れる、そんなミニ番組のシリーズです。
中でも2009年度放送回の選者がとても豪華なラインナップで、時々見ている重要なアーカイブスになっています。有名どころでざっと下記のとおりです(敬称略)。
里中満智子、林望、織作峰子、立松和平(故人)、柳生博、俵万智、宗次郎、武田双雲、細川護熙、村治佳織、川上未映子、千住明、新妻聖子、小林幸子、浅田次郎、田辺聖子
この人たちの音楽を聴いたり、作品を読んだり、テレビで見かけたり、元首相だったり(笑)
中でも取分け、双雲さんのブログは私の棲家みたいなものだし、新妻聖子さんはアメンバーだし、宗さんは大学のときからずっと聴いているし、川上未映子さんは日経夕刊木曜日のコラムが楽しみだし、ライト感覚でクラッシクを楽しむ私は村治佳織さんのファンだし、母が昔、クイズハンターのグランドチャンピオンになったときは柳生さんにお世話になったし・・
きりがないのでもう止めます(^_^;)
今回は、この中から、私がアメンバーにして頂いている新妻聖子さんが選んだ一首をご紹介します。
我が背子が 帰り来まさむ 時のため 命残さむ 忘れたまふな
狭野弟上娘子 (巻15・3774)
現代語訳
あなたが帰って来られる時のために この命を残しておきましょうお忘れにならないで下さい
まずは、この新妻聖子さん、すごい方なんです!
2003年夏、5000倍のオーディションを勝ち抜きミュージカル「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役で初舞台。声楽的な訓練を受けた経験も無く、役者としての経験も無い新人としては異例の大抜擢であった。ミュージカル女優として華々しいデビューを飾った翌年、超大作ミュージカル「ミス・サイゴン」でヒロインのキム役に大抜擢。豊かな声量と表現力で、来日した海外スタッフからも絶賛された。
この女性(ひと)、目力がスゴイ

そして、新妻さんがこの歌について語ります(以下、ダイジェスト)。
最後の「忘れたもふな」という一言に、とても力強い意思というか、娘子の切々たる想いがすべて凝縮されているような気がします。最初にこの歌を読んだ時、強烈に惹かれた部分です。

「命残さむ」、これもまた強い表現ですね。命を残すと詠うことは、命を残さないという選択もあるという意味に取れると思います。「この命を、あなたのために捨てることも惜しくない。でも、あなたが帰ってくるのを信じているからこそ、生きながらえている」というまっすぐな想い。これほど究極の愛の言葉は、ないのではないでしょうか。
この歌と新妻さんのファンになった瞬間でした!
意志が強い新妻さんが選ぶにふさわしい、深い愛の歌ですね。
次回は、村治佳織さんを予定しています。
この番組は、2009年から見始めていますが、月~金までの毎日5分間で、万葉集にお手軽に触れてみたいと思っている人にも最適です。
ちなみに今年度は、NHK教育テレビ 10時25~30分という放送時間です。
この日めくり万葉集は、NHKのHPの言葉を借りると、
今から千数百年昔に詠まれた、約4500首にも及ぶ「万葉集」の歌の数々。その中から「一日一首」、さまざまな分野で活躍する方々が選者となり、それぞれ「わが心の万葉集」を選び、歌への熱い思いを語ります。
毎朝 “日めくり” のごとく、万葉集を一首ひもとくことで、さわやかな一陣の風に乗って、現代から万葉の時代に誘い、古代の人々の心と営みに触れる、そんなミニ番組のシリーズです。
中でも2009年度放送回の選者がとても豪華なラインナップで、時々見ている重要なアーカイブスになっています。有名どころでざっと下記のとおりです(敬称略)。
里中満智子、林望、織作峰子、立松和平(故人)、柳生博、俵万智、宗次郎、武田双雲、細川護熙、村治佳織、川上未映子、千住明、新妻聖子、小林幸子、浅田次郎、田辺聖子
この人たちの音楽を聴いたり、作品を読んだり、テレビで見かけたり、元首相だったり(笑)
中でも取分け、双雲さんのブログは私の棲家みたいなものだし、新妻聖子さんはアメンバーだし、宗さんは大学のときからずっと聴いているし、川上未映子さんは日経夕刊木曜日のコラムが楽しみだし、ライト感覚でクラッシクを楽しむ私は村治佳織さんのファンだし、母が昔、クイズハンターのグランドチャンピオンになったときは柳生さんにお世話になったし・・
きりがないのでもう止めます(^_^;)
今回は、この中から、私がアメンバーにして頂いている新妻聖子さんが選んだ一首をご紹介します。
我が背子が 帰り来まさむ 時のため 命残さむ 忘れたまふな
狭野弟上娘子 (巻15・3774)
現代語訳
あなたが帰って来られる時のために この命を残しておきましょうお忘れにならないで下さい
まずは、この新妻聖子さん、すごい方なんです!
2003年夏、5000倍のオーディションを勝ち抜きミュージカル「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役で初舞台。声楽的な訓練を受けた経験も無く、役者としての経験も無い新人としては異例の大抜擢であった。ミュージカル女優として華々しいデビューを飾った翌年、超大作ミュージカル「ミス・サイゴン」でヒロインのキム役に大抜擢。豊かな声量と表現力で、来日した海外スタッフからも絶賛された。
この女性(ひと)、目力がスゴイ

そして、新妻さんがこの歌について語ります(以下、ダイジェスト)。
最後の「忘れたもふな」という一言に、とても力強い意思というか、娘子の切々たる想いがすべて凝縮されているような気がします。最初にこの歌を読んだ時、強烈に惹かれた部分です。

「命残さむ」、これもまた強い表現ですね。命を残すと詠うことは、命を残さないという選択もあるという意味に取れると思います。「この命を、あなたのために捨てることも惜しくない。でも、あなたが帰ってくるのを信じているからこそ、生きながらえている」というまっすぐな想い。これほど究極の愛の言葉は、ないのではないでしょうか。
この歌と新妻さんのファンになった瞬間でした!
意志が強い新妻さんが選ぶにふさわしい、深い愛の歌ですね。
次回は、村治佳織さんを予定しています。