天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ
(あめのうみに くものなみたち つきのふね ほしのはやしに 
こぎかくるみゆ)
万葉集 巻七・一〇六八 柿本人麻呂歌集より


訳『天空の海に 雲の波が立ち 月の船は 星の林に 漕ぎ入り、
隠れようとしている』


私の大好きな万葉集の歌の一つです。
この人麻呂の歌は、その雄大さから、外国で一番人気がある歌との
ことです。

この歌を初めて目にした時、閃いたのは

これはJupiterだ!!!

ということです。

壮大な叙景歌であり、1300年前の万葉人が、人知を越えた存在に
身を委ね、同化している情景が目に浮かびます。

そう

「Every day I listen to my heart ひとりじゃない
 この宇宙(そら)の御胸(みむね)に 抱かれて」


「Every day I listen to my heart ひとりじゃない
 深い胸の奥で つながってる 果てしない時を越えて 
 輝く星が 出会えた奇跡 教えてくれる」


のところです。

一人一人は小さな存在だけど、大いなるものを通じ、つながって
いると感じるやすらぎ。

長い歴史の中で、現代に生きていること、日本で生まれたこと、
父と母から生まれたこと、妹と弟を得たこと、友人を得たこと、
様々な人達と知り合えたこと。

全てが奇跡に思えます・・・


私は今でも日本には言霊があると信じています。

その言霊の国で、万葉の時代から1300年後に生まれたJupiter

そのJupiterにこめられた言霊の力を開放しきれる、稀有な
歌い手のあーや(平原綾香さん)

時代を超越した繋がりにロマンを感じています。