■RESET-『発想の転換』~幻の機体デルタ製作始動 | G-Remodeling

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主にガンプラの改造・改修の過程等を掲載します。

何故か最近定番化してきているメインのMG1/100キット製作の合間を挟んで1/144キットの製作・・・・
実は、これは私の苦悩の解消法の一つでもあります。
つまり私の足りない頭では製作の中で主にディテール等に関して、作ってはボツ・・・作ってはボツ・・・が続き抜け出せない迷路にはまってしまう事が多々あります、そんなときは一旦そこから離れて違うキットに目をむけ『発想の転換』をします。
なので私にとってこれも重要な製作の一つなのでした。

さて、そこで選んだキットはHGUC1/144 デルタ ガンダムです。
このデルタは現在製作中のZガンダムと関係があり、所謂TMS(可変モビルスーツ)を作る最初のプロジェクト「δ計画」のTMS試作機でした、そのフレームの後強度の問題等からデルタ ガンダムは可変がオミットされた百式に姿を変え「δ計画」の思想は「Z計画」と受け継がれ最初の可変モビルスーツ『ゼータガンダム』へと流れていったという経緯があります。
後にδガンダムは幻の機体と言われ試作機自体の存在も不明と言う事です。

これを製作しょうと思ったのは資料として何気に眺めていたmasuterpieceの日本語版の中にこの機体があって、カラーがゴールドではなくライトグレーに淡いオレンジを基調としていて、とてもカッコよかったと言う事でした、なので完成はこのカラーリングでいくつもりです。

しかしね、このキットはメッキのせいかHGの癖にビックリするほど高額で定価がなんと4,200円!!ハぁ?メッキだからって舐めんなよ!RGより高いじゃね~か!MGキットが買える値段じゃね~かよ!ww
頼むよ~・・・謝るから安くしてくれよ~・・・どうせメッキは剥がすのだから、せめてメッキじゃない安価なキットも発売してくれよ~!と心の中で叫んだのは言うまでもありません。
でもオジサン頑張った・・俺も男だ!え~い持ってけドロボー!というくらいの勢いでお金をレジにそ~っと置きました・・・・。

そんな こんなでデルタの製作開始です。


■幻の機体δガンダムを作る・・・・


■まずは、現在まで出来上がったモノをご覧下さい。




■これね、分かる人は分かるのだけどメッキを剥がしましたが、はっきりいって剥離不完全です。ww

まだメッキの下地剤が残っていて所々クリアーっぽいのがが残っています。
完全に綺麗に剥げると下地は乳白色かブラックでデルタの場合は乳白色です。
まぁ、ここまで落ちると最終的にペーパーを掛けるので塗装その他の問題は無いのですが・・・

でね、剥離が不完全だった理由は量販店などで販売している一般的なラッカーシンナーを使った事によります。
通常はプラカラー用の薄め液を使うのですが、これはプラスチックを侵さないように調整されているのに対して量販店のラッカーシンナーはプラ下地を想定していないので成分が違いプラスチックが溶けてしまいます。
これは、今回の経験で分かった事ですが最大の原因はデルタのキットが思いのほか高額だった為に安価な量販店のシンナーに心が動いた事によります。←ってか、そのくらい把握しとけよ!
ちなみにメッキ剥離のやり方は・・・・・

■①薄め液につけて表面のクリアーを剥がす→②漂白剤(塩素系)に漬けてメッキを剥がす→③もう一度薄め液に漬けて下地剤を剥がす・・・・・以上です。


■現在の改修状況は・・・・
○フェイスをパテで成形しヘルメットを後部に延長
○ダクトの開口
○首の延長
○真鍮パイプによるアンテナの製作
○胸部の増幅と前方に延長
○腹部の延長
○その他要所要所のディテです。

■それを踏まえ比較画像をどうぞ・・・・


        『改修前』
       『改修後』
                
■改修前の画像は取説の組み立て完成写真をお借りしました、こんな感じでHGキットにありがちな頭デッカチを上半身の改修で修正していきます。
■ここで胸部増幅や腹部延長を少し詳しく解説したいと思います。
HGはフレームが無い分延長や増幅が楽に思えますが実はそんな事はなく、逆にフレームがあった方が楽な場合もあります。
フレームが無いからと言ってただ闇雲に切断してプラ板を挟むのではなくダボなどの接続関係を考慮して正確に行う必要があります。
当然キットによって方法はまちまちで今回はこのデルタに関しての私のやり方をご紹介します。



■胸部の増幅と延長・・・







■これが改修後の上半身のです。




■正面胸部のパーツは一体化になっているので中央から切り離して左右別々のパーツにします。




■○のパーツを切り離し(A)の部分にプラ板を挟み込み移動する事により(B)のダボも移動し切断した胸部パーツを移動したダボに差し込むと自然に胸部が広がります。

■前胸部が左右に移動した分胸部中央の切り離した部分の隙間がひろがりますが、その部分(胸部中央)をプラ板で大型化にするのでその時に修正調節します。





■(A)のパーツを一旦切り離しプラ板を挟んで再接着し前方に延長します。





■前胸部と一緒に前の肩パーツ半分が移動したので(E)の部分を切断し○の肩パーツ半分を切り離し同じくプラ板を挟んで外側に移動します。

■ちなみに(C)のラインを切断すると(D)のバックパック接続穴も移動してしまい結果的にバックパックも大きくするかバックパックのダボを移動するハメになります。



■このように最終的にどうなるかを想像し増幅・延長していくと正確な位置での仕上がりが期待できます。









■胴体の延長・・・・






■胴体の延長は私の場合中間部分でやることが多いですが、今回のデルタに関しては少し複雑なディテールがあるので胴体の下にプラ板を足して延長とします。





■胴体を延長したのでボールジョイントのボール首を同じだけ延長します、延長部は稼働する部位なので真鍮線を入れて補強しておきます。



■脚の長さは以外に丁度いいように思うのでこれでプロポーションの改修は一段落とします。





それでは最後にもう一度全体像の画像でまた次回につなげていきたいと思います。







          



          



          





              ・・・・・・・・・・continued■