■え~さて、前回ブログの最後の方で少し触れたのでシャア専ザクの製作依頼を受けている事は察していると思いますが・・・・・・。
『製作依頼』について個人的なことですが少し触れたいと思います。
私が今まで製作していく中で何度か製作依頼を頼まれましたが、全てお断りしてきました。
理由は単純でして単に限られた製作時間の中で、自分が作りたいと思ったモノを自由に作りたいという考えからでした。
しかし断る時は何となく引っかかるものがありました。中には二度三度とお願いされて「気が向いた時に作ってくれても構わないし1年でも待ちます」って言われた事もありました。その時は流石に心が揺れましたが、結果としてお断りさせて頂きましたが・・・・・。
じゃあ、なぜ今回製作依頼に踏み切ったのか?と言うと、これもまた単純で、もっと大きな気持ちで考えても良いんじゃないか?それが結果として自分自身を成長させる事にもなるんじゃないのか?と思い直しました。
いろんな凄腕モデラーさんがいる中で私を選んでくれたのですから、本当に光栄な話しですよね。
去年の年末位から、そういった心の変化が現われ、もしも今度依頼が来たなら受けようと心に決めていたところ今回の依頼が来まして、作らせて頂く事となりました。
受けた以上、誠心誠意喜んでいただけるように最善を尽くしたいと思っています。
そんなこんなで今年からは製作依頼という新しいカテゴリーも増えて、より一層頑張ろうと強く思いました。
■それでは、本題に入りたいと思います。^^
製作するキットは 『MG 1/100 MS-06S ZAKUⅡシャア専用ザク Ver.2.0』です。
■まず最初にする改修はスタイルの改修です。

■上の画像はキットをそのまま組み立てた物です(仮組)。
見た感じ悪くはないのですが、私の個人的な感覚から言うと、もっと力強く攻撃的な感じが欲しいように思います。
それを出すためにまずはスタイルを見直していく必要があります。このストレート組みだと頭部が大きく全体的にギュッと詰ったように感じます。
面構えも優しい感じに見えてしまいます。
まずは、ガッチリ体型を出すために胸部の増幅と形状変更・腹部の延長・脚の延長・爪先の延長などをしたいと思います。
ではここまでの内容を踏まえて画像と共にタイル改修の製作説明をしたいと思います。
■スタイル改修
■各部の増幅・延長の詳細です。

①胸部の増幅

(A)・・・・・・・2㎜延長、ここを延長する事により胸部サイドの装甲アーマーは加工せずにそのままで胸部が2㎜増幅したかたちになります。
(B)・・・・・・(A)を延長する事により腕の接続軸が引っ込むので同じく2㎜ふかします。
②腹部の延長

(C)・・・・・・可動ジョイントから下に向かって5㎜延長
③脚部太ももの延長

(D)・・・・・・太ももの付け根部分で5㎜延長、それに伴い太もものアーマーも延長。
④脚部脛の延長

(E)・・・・・・脚延長のバランスをとるために脛は2㎜延長

■脚はトータルで7㎜延長しましたが脛の延長方法はフレームが2㎜伸びた分、周辺のアーマーはそのまま2㎜下がっただけなので延長効果を出すには正面脛部分のアーマーも延長する必要があります。

■脛のアーマーをプラ板で大型化し脚バランスをとります。
また、ニーアーマを5㎜延長して膝上と膝下の対比バランスを修正します。
また、大型化も兼ねています。
■腰部スカートの修正と大型化

■よくホビー雑誌で作例としての定番?加工ですがスカートの隙間が気になるので幅を広げます、私の場合はそれにプラスし延長と位置修正を施します。
キットのままだと側面から見た場合腰部が薄っぺらでボリューム不足に感じるのでフロントのフレアを2㎜前方へ移動します。



■比較の為に片側だけ改修してみましたが如何でしょう?隙間が無くなり大型になったのが分かると思います。
サイドスカートも2㎜延長して1㎜増幅しています。
■それでは、全体像を見てみましょう。

■こうして全体を見ると改修の箇所が分かると思いますが、今回の改修部分を今一度説明すると。
①・・・・・・頭部ツバの部分を延長しモノアイシールドの幅を角度を付け1㎜幅を狭くし顔つきを修正
②・・・・・・ショルダーアーマー(肩)を大型化し形状変更しスパイクはビルダーズパーツに変更
③・・・・・・胸部をエポパテ(高密度タイプ)で形状変更しボリュームアップし肩上部をプラ板で2㎜延長
④・・・・・・腹部をフレームで5㎜延長
⑤・・・・・・腰部スカートアーマーの延長と増幅と位置調整
⑥・・・・・・太ももをフレームで5㎜アーマーで4㎜延長
⑦・・・・・・膝アーマーを5㎜延長
⑧・・・・・・脛をフレームで2㎜延長とアーマーを延長大型化
⑨・・・・・・爪先をエポパテ(高密度タイプ)で4㎜延長
以上が今回改修した内容です、スタイルが確定しましたので次の工程へ進みます。
次は各所のディテールです、各部それぞれにプラスとマイナスのディテールやパネルライン(スジ彫)を加えて密度感を出していきます。
その後、武装関係の改修と追加・塗装・仕上げと進んでいきます。
ちなみにスタイル確定後の全体像が上の画像だと分かりづらいと思いますので、表面処理もありますのでサフを吹きましたので、ご覧下さい。
最初の素組み画像と比べるとスタイルがかなり変化したのが分かると思います。





