空冷並列6気筒。オートバイ史でも極めて稀なエンジンレイアウト。
大容量の燃料タンクから更にはみ出しているシリンダーヘッドの存在感。
見慣れていても、このエンジンの迫力はほかの車両には無いものです。
HONDA CBX ’80 オリジナル度の高いこちらの車両は
鈴鹿時代のお客様のK様。お住まいは東京都ですので引き続きお世話になります。
以前からバッテリーが弱くなる気がするという事でご相談いただいていました。
入庫当日は夕方の来店で何とか当店まで来れましたがバッテリー上がり寸前。
早速充電電圧を測定しましたが、回転を上げても12V少々ぐらいしか
電圧が上がりません。
全く充電していないわけではないようですがかなり低い数値です。
恐らくローターコイルかステーターコイルの短絡だと思うので早速取り外して測定。
今回はローターコイルの抵抗値が低いです。
ローターコイルの巻直しで修理可能です。
検査結果をお客様へ連絡して作業の内容を相談。
末永く安心して乗りたいという事で今回は巻直しではなく
「リモーション」さんのACGコンバージョンキットを取付する事になりました。
現行車に使われている無接点のACGをボルトオンで装着可能なキットです。
アイドリングからばっちり充電しますし見た目も全く変わりません。
リモーションさんは当店から10分?程のところですので
仕事終わりにパーツを引き取りに行ってきました。
こちらがACGコンバージョンキット。
レギュレーターも含まれています。
悩むこともなく完全にボルトオン。
削りだしアダプターの精度も良く気持ちよく組付けできます。
純正のジェネレーターカバー内に完全に収まりますので
見た目は全く変わりません!!
純正のルックスを崩すことなく性能向上できるのはうれしいですね。
早速取付してエンジン始動。
制御電圧は14.5Vでばっちりです。
これで安心して夜でも乗ることができます。
修理完了して引き取りに来てくださるという事で待っていたら
Z1R-2でご来店。
こちらの車両もノーマル、オリジナルの程度の良い車両です。
入れ替わりでZ1Rの不調修理となりました。
いつもありがとうございます。
古いオートバイの故障の多くは電装品の劣化や故障です。
昨今は点火系、充電系共に良いアフターマーケットパーツが出てきております。
電源がしっかりしていないと点火も安定しません。
今回のような社外品がなくても巻き直しなどで修理する事も可能です。
電装品をリフレッシュすることで安心して乗ることができると思います。
電装でお困りの方はご相談ください。