匠BANK.P インタビュー企画 第8回
アイキャンディ株式会社
福森 加苗 社⻑
第8回目はアイキャンディ株式会社の福森社長。
チラシやPOP、WEBなどのデザインをはじめ、社員の女性比率100%の強みを活かし、女性集客のコンサルティング、スタッフ教育、覆面調査の全国接客ランキングなどを行なっているアイキャンディ。
掃除係から社長になったという異色の経歴を持つ福森社長は、「成長できるから叱ってもらうことが好き!」という強い根性と、想像を超える発想力、人徳、運を併せ持ったパワフルな人柄で、お話を聞くだけで力が湧いてくるようなインタビューとなりました。
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匠BANK.P(以下 匠)>
本⽇はお時間をいただきありがとうございます。
改めて会社の業務の内容をお伺いできますか?
福森社⻑(以下 福森)>
もともとは、パチンコホール専門の広告会社として立ち上がりまして、今期で26期を迎えます。
最初はチラシやPOP、DMを中心に、〝NO を⾔わない営業〟をモットーにしております。徐々に競合が増えていく中、女性社員の視点を活かしたスタッフ教育や、女性集客コンサルティングを始め、空間デザインや女性活躍を推進する各種セミナーなども行なっております。
匠> 福森社長がこの業界に入り、社長になられた経緯を教えていただけますか?
福森> 私実は、もともとこの会社の掃除のおばちゃんだったんです・・・。
最初は掃除の担当で入って、「デザインやってみるか?」と言われたのがきっかけで始めました。デザインのことは何にもわからなかったのですが、もともと何でも挑戦しようという性格なので、やってみることにしました。
ある時お客様に、デザインは若い人の方がいいだろうから、社長の代を変わるように言われたんです。それから、あれよあれよと言う間に私が社長をやることになって…。
心の準備もまだ全然できていなかったのですが、なんとかやらせてもらっている感じです。
匠> すごい経歴ですね!最初から経営に興味があったり、独立したいと思っていたわけではないんですね。
福森> そうなんです。もともと負けん気は強かったので、誰にも負けたくないと思いながら働いてはいましたが、まさか社長になるとは…。
ただ、元は掃除のおばさんだったという事は、最近まで人に言えなかったんです。自分に自信がなくて、「結局掃除のおばさんから入ってきて、何もできないじゃん」って部下に言われるんじゃないかと思って。ここ2年くらいでやっと「ちょっと言ってみようかしら…」と思い始めました。
自分の経験を話すことで、色んな人に勇気を持ってもらえることに気づいたんです。人は変われるんだよ、ということを少しでも知ってもらえたらなと。
匠> 未経験でデザインをやるのは、最初は大変だったのではないですか?
福森> はい、大変でした。みんなは学校に行って、お金を積んでスキルを得ているものですから、私のような全くのド素人が突然入っていったので、普通にやっていたら絶対に追いつかないですよね。かといって家にパソコンを買うお金もなかったので、土日に会社の鍵を借りて、オフィスに入らせてもらって勉強してました。
「新入社員なのでまだ鍵は渡せない」と言われたんですけど、「このままでは私、いつまで経ってもこの会社におんぶに抱っこで稼げるようになりませんよ?」と言って鍵を貸してもらいました(笑)。
匠> すごい根性ですね。一番ここが大変だったという点はありますか?
福森> やはりデザインの勉強をしていなかったので、「なぜこのデザインがいいのか」という事をを論理的に説明する事が⼤変でした。
お客様は、〝どうしてこれが良いのか〟がわからないとチョイスしてくれないと思いますが、私は感覚的な⼈間なので「ドーン!ガーン!で、パー!っとやってみました!!」みたいなタイプで(笑)論理的に説明することにすごく苦労しました。
でもホールの⼈に怒られながら少しずつ勉強していきました。何回「帰れ!」と⾔われたかわかりません。「お前に⽤はない!」とか「明⽇出直してこい。何が悪いか反省してこい!」って・・・
でも⾃分では何が悪いかわからないんです。泣きながら帰った事も何度もありましたが、今思えばありがたいお客様ですよね。
匠> 本当に次の日出直して行ったのですか?
福森> ⾏きましたね。「私の何が悪いんですか!?」って(笑)
「⾔ってもらえないとわかりません!聞かせてください!」って⾷い下がりました。「何もないと帰れないので、仕事1個でもください!」と、すごい図々しいことも⾔ってましたよ。スタッフに申し訳ないので、とにかく仕事を持って帰らないといけないと思って必死でした。
匠> 社員の100%が女性との事ですが、苦労する点はありますか?
福森> やはり女性には出産などのライフイベントがありますので、どうしても休まなくてはいけない時がありますよね。
最初の頃、スタッフが妊娠して、とても喜ばしいことなのに泣きながら報告しに来たんです。「嬉しいことなのにどうして泣いているの?」って聞いたら「仕事ができなくなって、申し訳ありません…」と・・・。
それを見て「これはいかんな」と・・・。この状況はなんとかしなくてはいけないと強く思いました。まだ完璧に解決できているわけではないのですが、変えていきたいと思って取り組んでいます。
匠> 仕事を休む事に泣いてしまうなんて、社員の方は仕事に思い入れが強いのですね。
福森> 一人一人にどっかり責任ある仕事を任せてますので(笑)。
でも、せっかく喜ばしいことなのにツライと思いながら産むなんて、やっぱりおかしいですよね。ただ、私もスタッフの妊娠は本当に心から嬉しいですが、一人一人が活躍している分、〝その⼦がいない間はどうやって補おう〟…と悩むのも現在の正直な気持ちです。
だけど、そこをしっかりフォローできる体制にして、心置きなく休んでもらえるように変えていきたいですね。
匠> お客様も男性が多い業界だと思いますが、女性スタッフの特徴として感じる事などはありますか?
福森> ホールの女の子たちはすごく元気で明るくて、キラキラしてると思います。
もちろん悩みの相談を受けることもありますが、基本的にみんな仲良くワイワイやっているホールさんが多いと思いますね。だから私もセミナーなどはすごく気持ち良くできるんですよ。
遊技業界は、他の業界より女性活躍に目をつけたのが早いと思います。ただ、男性の色が濃い業界であることも間違いないので、男性がもっと女性を輝かせたい!って本気で考えて頂けるといいな、と思っています。
匠> 現在特におすすめしているサービスなどはありますか?
福森> 今、全国の接客ランキング調査というのをやっています。ホールさんに覆面調査を実施して、気持ち良く入れるだろうか、スタッフさんは気持ち良く接してくれるだろうか、など、女性目線を取り入れながら全てチェックします。だいたい1ヶ月かけて300店舗以上を調査し、全国のランキングにしています。
接客は普段数字で見えないので、数値化することでしっかりレベルを把握して、次のランクを目指してもらいたいと思っています。
どんどん業界を良くしていきたいですね。現場の力ってやっぱりすごく大きいですから。
匠> 調査員というのはどのような方々ですか?
福森> 調査員は全国にいるのですが、全員一度は必ず研修をして、認識統一をしています。こういうところを見てくださいとか、このレベルは何点ですよ、など見る人によってバラバラにならないようにしています。
匠> 形にするまでに苦労されたのはどのような点ですか?
福森> 項目を何にするか決めるところからはじまり、どうやって店舗を回るか、いち早くお客様に届けるにはどうしたらいいのか、など全て大変でした。
あとはやはり、ホールさんの良くなかった部分もお伝えするので、嫌われることも多いです(笑)。
嫌なところだけを指摘したいわけではなく、ちゃんと良かった点についてスタッフさんを褒めてあげてほしいと思っているんです。ここはすごい良かったね、こっちは次頑張ろうね、って。
値段も安くしてお出ししているので、ぜひ参考材料に使っていただきたいですね。
匠> ビジネスを始める時に、「これはいけるな」などを見極めるポイントはありますか?
福森> まず自分たちでやってみて、〝楽しいかどうか〟をチェックしています。
例えば研修にしても、まず自分たちでやってみてワクワク楽しそうにやっていたら、いけるかなーと思いますね。
匠> 会社経営をする中で意識していることはありますか?
福森> 1つのことをみんなで喜び合ったり、分かち合ったりするようにしていますね。
誰かが「仕事とってきましたー!」って言ったら、みんなで喜んだり、誰かが良い事をしたら朝礼で盛り上がったりしています。
匠> 〝NO と⾔わない営業〟というモットーを仰っていましたが、すごく大変ではないですか?
福森> だからこそクリエイティブな仕事ができると思っています。無理難題があるからそこ、新しい発想が生まれたり、デザイナーとして成長できるのではないかと。
ルーティーンワークではなくて新しいことをしていかないといけないですからね。
難しい課題がある時は、一人で悩んでもいい結果は出ないので、みんなで集合して話し合うようにしています。あとは、うちの会社はアンケートがよく回ってくるんですよ。一般目線を入れるために社員みんなが回答するんです。
みんなざっくばらんに忌憚のない意見を言うので、これお客様に持って行って大丈夫??というものもありますが(笑)、お客様にはすごく喜んでいただけます。
匠> 社員の方とのコミュニケーションで気をつけているところはありますか?
福森> 私、最初の10年間はほんと鬼だったんですよ(笑)。いつもイライラしていて、〝スタッフに情が移ってはならない。情が移ったら言いたいことも言えない。〟と思っていたので、一緒にお昼を食べたことも一度もなかったんです。
でもそれだと、スタッフは長く続かなくて。このままではダメだな、と思ったので、ある時ふと一緒にお昼を食べてみることにしたんです。
そこでスタッフの悩みを聞いたり、お客様からこんなこと言われて困っている、みたいな相談を受けたりするようになりました。
そうしたら少しずつ社内の雰囲気が変わってきました。みんなで1つのことを喜ぶようになったのもそれからです。
昔は社内で私語でもしていようもんなら、すごい怒ってました。だんだん怒るのも面倒くさくなって、テーブルの上に呼び鈴置いて、しゃべっている子がいたらチーン!って鳴らしてから睨む!!みたいな鬼社長でした(笑)
匠> めちゃくちゃ怖いですね(笑)。今は全くそんな風には見えないですが。
福森> ろくでもなかったんですよ(笑)。
でもそうしなくてはいけないものだと思っていました。時代的にも、まだそういう経営者像みたいなのが私の中にあったのだと思います。
匠> 今のように変化したのは、何かきっかけがあったのですか?
福森> 子育ては大きかったと思います。息子がどんどん成長していくにつれ、こんなに手塩にかけて厳しく育てたつもりが、「え、私の息子でこの程度!?」って思ったりして(笑)。
あとはみなさん親御さんがいて、すごく大事に育ててもらってうちの会社に来てくれているんだ、って思ったら、もっと大事にしないといけないなと・・・。
息子を通じて感じることは多かったですね。
スタッフの家族や背景が目に見えるようになって、今では決算の時にご家族に手紙を書いているんです。〝このぐらいの売り上げでした、来年はこんな風に頑張ります。応援してください〟って。その子たちが作った制作物や、その子の成果などと共に、お菓子を添えてお送りしています。
匠> そこまでなさっている会社なかなか少ないのでは。
福森> そこにいくまでに相当色々あったので(笑)。
今は家族の応援って本当に大事だなと思っています。
匠> 手紙を書くようになって、社内の変化はありましたか?
福森> スタッフとの繋がりが深くなりました。
親御さんからお返事をいただいたり、お電話をいただいたりもします。結婚している子は旦那さんにお手紙を書くのですが、旦那さんが会社の行事に参加したり、輪に入ってきてくれるようになりましたね。
>奥さんが働いている場所がわかると安心できるし、応援してくれるんです。特に女性は家族が応援してくれていると働きやすいですから、スタッフもより頑張れるようになったと感じます。
匠> そこまで家族ぐるみで絆が深まると、スタッフさんが辞める時は悲しくなりませんか?
福森> とても悲しくなります。でも、その子の決断は応援したいですし、辞めた後もみんな助けてくれるんです。人手が足りない時は、「助けて!」って言うとデザインを手伝ってくれたり、良い関係が作れるようになりました。
鬼のような時期の反省があったからこそ、今がありますね。私が鬼の時代に辞めていった子たちは、今も恨みを持っているかもしれないです(笑)。
昔は本も全部、上司は鬼であれとか、上司は背中で語れとかそういうのが多かったんですよね。
私のロールモデルはホールの男性たちで、私もすごく怒られて育ったのですが、私は注意されると成長できる!と思うタイプなので、〝どんどん怒ってください!〟と思っているんです。だから女性スタッフにも同じように接していたのですが、「あ、この子たちは女子か…」とある日気づきました(笑)。
自分があまりにもあっさりさっぱりしているので、女子の扱い方を忘れちゃうんですよね。女子の気持ちがわからなくて、スタッフに「教えてくれない?」っていつも聞いていました。「なんであの子は泣いてるの?」とか(笑)。
だから、女性の気持ちって私でもこんなにわからないのに、男性はもっとわからないだろうな、と思いました。その時に、女性が働きやすくなるために、また男性が女性と仕事する上で抱える悩みを解決するために、私たちにできることがあるのではないかと思いました。
匠> 女性100%の会社の社長が、こんなに男っぽい性格というのも面白いですね。
福森> そうですね、スタッフにも怒られてばかりですよ。もうちょっと女性の事わかってくださいって(笑)。
女性の気持ちがわからない私だからこそ、男性の悩みも理解できて、男性と女性との間に入って架け橋になれたらいいなと思っています。
匠> 御社ではどのような人材を求めていますか?
福森> やっぱり素直で一生懸命な子はいいなって思いますね。
私は面接では、入って来た瞬間の印象を大事にしています。入って来た時にどんな空気感なのか、どんな風に対応するのか、というのを見ていますね。
匠> 社長ならではの悩みなどはありますか?
福森> やはり、スタッフがアイキャンディにいて良かったと心から思ってくれるようにするには、どんなことが必要かなといつも考えています。
楽しいということももちろんですが、力をつけるとか、成長するとかも含めて、せっかくアイキャンディに入って何のプラスにもならなかったら困るので、そのために会社はどうあるべきか、をよく考えています。
仕事に限らず、お嫁さんに行った時でもいいんです。私は掃除で入ったので、掃除にはすごくこだわりがあるので、スタッフにもすごくしっかり掃除をしてもらっています。うちはスタッフみんなが素手でトイレ掃除をしているんですよ。
それで辞めちゃった子もいるのですが・・・でもそこだけは譲れなかったので、今も続けています。
自分で掃除するので、使うときも綺麗に大事に使うようになりますし、女性の会社でトイレ汚かったらゲンナリしますよね?(笑)
匠> 今いる従業員の方々はどんな雰囲気ですか?
福森> 本当に、みんな愛し合ってるなーって思いますね。
やっとです…。1年前くらいまで大渦だったんですが、ここ1年でやっと丸くおさまって。一致団結して一人一人が強くなりました。
匠> 愛し合っているって素晴らしいですね。何かきっかけとなる出来事があったのですか?
福森> 以前は私が講師の仕事で忙しくて、ほとんど会社にいなかったんです。
私が稼がなきゃ!って思って奮闘していたのですが、社員が悩んだ時に相談できる人がいなくて困ったり、うまくまとまらなくなってしまったようです。
そこから理念を決めたり、方向性を1つにして、やっと良くなって来ました。
最近は意識的に会社に多くいるようにしています。私はすぐどこか遠くに出て行きたくなる性格で、椅子にずっと座っていられないんですよ(笑)。
匠> 印象に残っている失敗談などはありますか?
福森> チラシはミスしたら大変なことになるので、細心の注意をはらっています。
何十万という金額をかけていますし、誤植があったとか、この地域に入ってなかった、など間違いがあると大変ですね。
以前ミスをして、お店に伺って朝4時まで謝り続けたこともあります。すごい怖かったですし、もう帰ろうかなと思いました(笑)今でも思い出したら震えますね。
でも最後は「ただでは帰れませんので、チラシの一本でも仕事ください!」と言いました。「図々しいなお前!」と言われましたが、結局お仕事をもらうことができました。
ありがたいことに、その店舗さんにはその後もすごく良くしていただいています。今でも新人の子たちにはこの話をして、同じようなミスが起きないように注意しています。
匠> その店舗さんとは今でもお付き合いがあるんですね。そこで最後に仕事をもらうなんてタフですね!
福森> あの頃はもう根性しかなかったので(笑)。
未だにお会いすると「あの時は申し訳ありません」と言いますし、今でも「お前はろくでもないな」って言われますが、とても可愛がってくださっていると思います。
匠> お仕事の際に大切にしていることは何かありますか?
福森> お客様に1つでも驚きや想像を超えるものを提案できるようにしています。
アイキャンディは〝目のおやつ〟という意味でつけたのですが、【目に楽しく心がワクワク♪】していただけるデザインを通じて「プラスワンを提案をしよう」が私たちの理念のひとつです。
匠> 仕事を通してやりがいを感じるのはどのような時ですか?
福森> 以前は自分が成功した時だったのですが、今はスタッフが成長した時とか、スタッフの納品物を見た時ですね。
「ここまでできるようになったかー!」って、嬉しくなります。それでお客様が喜んでくれたら、なお嬉しいですよね。
匠> 本当の家族のような会社ですね。
福森> そうですね。でもうざったい子はうざったいと感じていると思いますよ。
「なんでそんなに肌荒れてんの?」とか「箸の持ち方がなってない」とかまで注意したりしますので(笑)。
匠> 今後の目標や展望はありますか?
福森> この1年はスタッフの教育に力を入れています。
以前は「売上上がった?」みたいなことばかりスタッフに言っていたのですが(笑)、今はお客様に喜んでもらうにはどうしたらいいのかを改めて考え、スタッフがそれを実現できるように教育しているところです。
社員との面談の時間を増やして、理念に沿った目標や、お客様に喜んでもらうための目標を立てています。外でお客様のスタッフ教育ばかりやっていて、「自分のところのスタッフも教育してください!」って社員に怒られちゃいましたので(笑)。
匠> では、社長を目指している方へアドバイスをお願いします。
福森> とにかく「えいっ!」ってやってみようという事ですかね。
>私は掃除のおばさんからスタートして、今社長をやらせてもらっていて、チャレンジしなきゃいけない事とか、怖い事もたくさん来るんですが、それが成長につながるので。
あとは、どんどん周りに助けてもらえばいいんじゃないでしょうか。「教えて!!」って。私も周りの方や業界の方に本当に助けてもらっています。銀行さんにも「お金貸しなさいよ!」ぐらいに強気で助けを求めてます(笑)。
銀行さん良い企業をいっぱいご存知だから、お客様紹介して!って。一人で考えすぎず、お願いしていいと思うんです。
匠> 確かに、意地を張らずに誰かと一緒に解決した方がうまくいく事も多いですよね。
福森> 社長は孤独でしょ?」と思われる方も多いですが、私は何でもかなりスタッフに聞いちゃいます。
「どうしたらいいと思う?私考えるの苦手だから考えて!」って。理念も社員に考えてもらいました。それは社長が考える事でしょって言われましたけど(笑)。
でも、社員も自分たちで考えたからこそ、愛着が湧いてしっかり理念を体現してくれていると思います。
匠> 業界の現在や今後について、感じることや期待することはありますか?
福森> フェイストゥーフェイスのコミュニケーションが薄れていく時代ですが、ホールさんは顔と顔を合わせるのが良いところだなあと思うんです。
スタッフとお客様だったり、スタッフ同士だったり、お客様同士だったり。だからこそ、どうしていったら良いかをスタッフ自身、現場の人たちが考えていくのが大事だと思います。
社長が頑張るのはまた別のところで、現場で直接お客様と顔を合わせるスタッフたちが、どうしたらお客様を呼べるか、お客様に喜んでもらえるかを考えると、リアルな感覚が活かしていけるのかなと思いますね。
私たちも女性目線で、業界に精一杯お手伝いできればいいなと思っています。
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<匠BANK.Pインタビュー恒例!きいてみようのコーナー>
同じ質問を色んな方に聞いてみることによって、インタビューでは伝わりきらない人柄や個性を感じ取れるこのコーナー。
第8回の福森社長は予想を斜め上行く回答から、幼少期の神童ぶりや社員への愛をたっぷり感じられる回答を聞くことができました。
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Q:自分を動物に例えると?
A:女豹かな(笑)。
フットワークも軽く、自分から狩りに行くタイプなので。あんな風に美しくありたいという想いもありますし。どう考えても、うさぎとかではないんでね(笑)
Q:無⼈島への持ち物は3つまでさあ、何を選ぶ?
A:男性3人連れて行きます!そして全部やってもらいます!(笑)
力の強い人、頭のいい人、好きな人、の3人。生きるために必要なものは彼らに持って行ってもらえばいいですし(笑)
Q:⼩さい時の夢は?
A:私夢がなくって・・・。すごい現実主義で、幼稚園の頃から歯磨き粉とファスナーの会社は競合が少ないからいいな!って思ってたんです。
歯磨き粉の裏を読んで必ずメーカーをチェックしていて、ファスナーのYKKも競合が少ないって感じていたので、こういう会社に入りたい!と思っていました。
保母さんになって、子供に怪我させたら私のせいになっちゃうなとか、お花屋さんになったら売れなくなった花はどう処理するんだろうとか、子供なのに相当現実主義でしたね(笑)。
Q:何か1つスキルをマスターできるとしたら、何を選びますか?
A:魔法使いかな。
そしたら何でもできちゃいますよね。ずるい回答ですか?(笑)
子供の頃、「何か1つもらえるなら何?」っていう質問に「運!」って答えてました。運さえあれば、そのあとの事はだいたいどうにかなるかなって。実際、人生どん底でどうしようっていう時期もありましたが、今こうして社長をやらせてもらっていて、宝くじ何本当たったかっていうほどのラッキーを手にしているな、と思います。
Q:何をしている時が⼀番幸せ?
A:うーん、結局仕事ですかね。
仕事は私に色んなものを与えてくれたと思います。仕事をしていなかったら今頃どんな自分になっていたんだろうと思うと怖いくらいです。
Q:何か特別な力を持てるとしたら、どんな力でどう使いますか?
A:やっぱり魔法かな?(笑)
今まで私は自分が切り開いてきたというより、人から何かを与えてもらって成功させてきた感じなんです。周りの人たちから、チャンスだったりきっかけだったり、時にはお叱りの言葉だったりという魔法をかけてもらって成長してきました。
今度は私が魔法使いになって、スタッフたちにチャンスやきっかけを与えられるようになりたいですね。
Q:楽器を1つマスターできるとしたら何を選びますか?
A:私、音楽全くダメなんですよね・・・。
楽器じゃなくて、私は踊ります!!(笑)
ストリートダンスやってたんですよ!もともとは器械体操をやっていて、アクロバティックなダンスをずっとやってきました。若い頃は酔っ払うと白線の上でバック転したりしてました(笑)。だから楽器より踊る方がいいな♪
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