腎摘除術?それとも腎部分切除術?② | 私の癌と、相方さんの難病と。

私の癌と、相方さんの難病と。

私は卵巣癌(2007年)と腎臓癌(2019年)の経験者。
相方さん(パートナー)は2022年4月に難病 脊髄小脳変性症(多系統萎縮症?)と...。

5月17日に手術を受けて、現在は経過観察中です。
入院前に遡って書いていきます。

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術式をどちらにするべきなのか...

それぞれメリット・デメリットがあり
ぐるぐるぐるぐる、エンドレスで悩み続けるショック

友人に、参考までにあなたならどうする?
と、聞いてみるも
「ヘタなことは言えない」様な雰囲気でアセアセ

「う~ん...難しいよねぇ...」
と、自分ならこっち!という意見は聞けなかった。

でも、1人「こっちの方が良いと思う。」とズバッと意見をくれた人が。

それは、付き合って6年になる相方さん。

相方さんの意見としては

「残せるものなら残してみては?

今までのあなたの身体を作ってきた大切な物(臓器)だから。」

と、いうもの。

実は、相方さんにこう言われた時は
腎摘除術(右腎をまるっと取る)に気持ちがかたむいていた。

やっぱり悪い物がいた腎臓を体の中に残す事に抵抗があって。

でも、主治医の話では

「残した腎臓、もう片方の腎臓に再発すると言う事はそうそう無い。
近くのリンパ節・肝臓・肺・脳とかに飛ぶ事があるがんです。」

と、いう事だった。

そっか。腎臓残しても残さなくても、転移する事があるのが腎臓がんなんだぶー

それはそれでショックだけども?

だったら、わざわざ残せる良い腎臓を取ってしまうことも無いのかもな...
そういう考えに至り、17日の夜に決めたのは

「開腹手術で右腎臓部分切除。万が一上手くいかなかったらそのまま右腎臓全摘」

そして、18日に先生から提案されたのは全く同じ内容だった。

腎臓がんの患者にしてはまだまだ若いらしい私。

「若いからこそ全摘せずに部分切除にして健康な腎臓を残すことに意義がある。

難しい手術だけど成功する確率の方が高いから部分切除にチャレンジしたい。」


先生の言葉は説得力もあってわかり易かった。

腫瘍ちゃんとその周りの健康な部分を切り取る訳だが
腫瘍ちゃんの位置が尿の管とか太い血管に近いらしく、難易度が高いとの事。

「成功させて治してあげたい気持ちは勿論あるけど、医療の技術にも限界があると思うので。」

どこぞのD門M知子先生みたいに
「私 失敗しないので」とは言わなかった(笑)

あたりまえだっつーの。

もし、腎部分切除が難しかったその時は全摘に切り替えになる。

術式は開腹手術に決定。

「どのくらい切りますか?」
と聞いたら

手で「この位」と教えてくれたけど

「結構切りますね?」と言ったら

「そう?そんなんでも無いと思うけどなぁ」とヒュッと数センチ短くした先生(笑)。

実際は右脇腹に斜めに20センチ位の傷がありますハロウィン