この二週間くらい、1年前の私立高校の選択についての記事のアクセス数がとても多く、

こんなブログでも参考にしてくださっている方がいるのだと、嬉しくもあり、申し訳なさもあり(更新してないから)、という思いです。


連投になりますが、私立併願高校の選択に悩んでいる方に、これだけは、という大切なことを一つだけ、お伝えしたいと思います。



併願高校は本気で選んで!


国公立大学にこだわるのか、私立大学の推薦でよいのか、もう今から決めておく!


資金が足りないとか、兄弟が多いなら、国公立大学を目指せる高校を選んでおいて!




塾で1時間も懇談して併願校を選んだにも関わらず、

担任の「学力高いから〇〇高校にチャレンジしてみたら?」の一言で、あっさり方針を見失って変更してしまった方がいらっしゃり、

そこ行かないでしょ?何のための併願校?と、激しく脱力してしまいました(涙)



愛知県で偏差値53以上の公立の普通科を受験する子は、落ちることも本気で想定しておかないといけません。

公立を2校受けられる、ということは、単純に考えたら2人に1人落ちるということ、それくらいの覚悟と準備が必要です。




その子は、かなり偏差値は高いのですが、公立は安心できません。

私立は、国公立大学を目指すクラスのあるA高校を第一志望にし、

その国公立クラスに落ちた場合にそなえて、もう1校、国公立大学を目指すクラスのあるB高校(こちらは特待合格レベル)にしよう、と、塾の懇談で決めたのに、


担任に「A高校は、下のクラスにスライド合格できるし、B高校はまだ実績がないし、せっかく高レベルな力があるのに受かる高校2校は勿体ない。人気のC高校にチャレンジしたら?」と言われて、あっさりその場で、B高校を捨てて、A高校とC高校にしてしまった。

滑り止めのための滑り止め、を理解していなかったようだ。


「だってB高校は実績がまだないんでしょ?C高校のほうが良い学校だよね…」

「C高校は良い高校だけど、受けるのは下のクラスだし、特進も国公立に熱心じゃないよ。

B高校はまだ実績はなくても、国公立大学を目指すカリキュラムで勉強できるし、特待生にもなれる。実績を作るために頑張っているからとても親身ですよ。

公立もAの特進も落ちたら、本当にAの下のクラスやC高校に行くんですか?

どちらも私立大学カリキュラムだから、国公立大学に行けませんよ、塾に行くんですか?」と、私に怒られて

「えっ、そうか、ど、どうしよう…」と失敗に気づきうろたえる。

いやいや、はじめから最後まで、私は国公立大学を目指せるかどうかという観点でしか話してないのに、なぜCが出てくるのよ?(苦笑)



学校の担任の先生の、学力だけで判断する進路指導に腹が立ってしまいました。


三人兄弟の母子家庭とか、四人兄弟の長子とか、教育費が足りるか心配してる家庭に、その高校を勧めるなんて、どう考えても現実的じゃない。

私立入試を、力試しか、公立の練習くらいにしか考えてないのか、とさえ思う。


塾の進路指導も、実績のことしか考えてないこともあるので、注意して、家庭の事情に合う高校を選んでくださいね。



お金出して受験するのだから、行きもしない高校は受けないで!

力試しとか、練習とか、そんな余裕はないはず!

チャレンジは結構だけど、滑り止めの滑り止めが必要な人もいる!

ここなら行きたい、という高校を真剣に選んで!