本田健さんの「人生を豊かにする1冊」   


『Happy Library 人生を豊かにする1冊』へようこそ!
 


それでは、今週の1冊をご紹介しましょう。

今週の1冊は、藤本靖さんの
感じる力をとり戻しココロとカラダをシュッとさせる方法』です。

 

 


著者の藤本靖さんは、プロスポーツ選手、ダンサー、音楽家などに個人セッションを行うボディーワーカーです。元々は、東京大学卒業後、政府系国際金融機関での仕事についていました。


しかし、「人間の心と体の関係」について学ぶために、大学に戻ります。大学院の身体教育学研究科で、脳のシステムについて研究し、様々な国際的な学会で発表をします。その後、ボディーワークの国際的な認定資格である「ロルフィング」の技術を習得。現在は、個人セッションだけでなく、各地で講演やワークショップも行っています。

本書は、主に体の面から、感じる力を取り戻していく方法をまとめたものです。ボディーワーカーである藤本さんが、十数年の歳月をかけて研究し、日々クライアントさんと接するなかから見出した知恵がまとめられています。

それでは、今回も本書から引用して、その内容をご紹介しましょう。

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18ページ


外の世界に正解を求めていくら情報をかき集めても、永遠に世界にはたどり着けません。

なぜなら、身体のために何がいいかなんてことは、自分の身体にしかわからないからです

71ページ
筋膜は筋肉のようにコントロールはできないが、刺激に感受性が高く、身体のセンサーとして重要な働きを担っているのです。「『感じる力』のポイントは筋膜にあり」ということです。

82ページ
センスがない」というのは「神経のセンサーが働いていない」ということ。センサーが働いていないのは、「感じる力が弱っているから」。

103ページ
「触れる」というのは、感覚をよび起こすためのもっとも基本的な方法です。胸に触れることとで、胸の皮膚の奥にある筋膜のセンサーのスイッチが入るのです。

114ページ
「意識する」というやり方は持続性がないのです。
(中略)
「意識する」とか「おもう」とか、本当にちょっとした違いなのですが、呼吸と椅子自分の命の源を、コントロールする対象としてみるのか、感覚を開くための扉としてみるのかの違いは、あなたの生き方のセンスを大きく変えることになるのです。

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心と体はつながっていて、心が晴れなければ体も重たくなるし、体の調子が悪ければ、なかなか元気ではいづらいもの。そんなとき、筋膜という皮膚と肉の間にある部分のセンサーをオンにすることで、感じる力と自己調整力を回復して、よりニュートラルな状態に戻れるそうです。

本書では、誰でも、数分でできる簡単なワークがいくつも紹介されています。そして、それらのワークが、自分の「センス」を高めることにもなるそうです。

現代、多くの人がストレスをたくさん抱え、心や体に変調をきたしています。そんな時代において自分らしく生きるには、簡単にできるセルフケアは、とっても有効なツールの1つです。
最近疲れている方、元気がない方はもちろん、自分のセンスを高めたい方もぜひ本書を読んで、その内容を実践してみてください。

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『感じる力をとり戻しココロとカラダをシュッとさせる方法』
藤本 靖(著)
出版:マガジンハウス

 

 

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全てが神経伝達で

全てが同じように動いている。

 

「触る」って重要なんだ。

 

スイッチオン!

スイッチオフ!

 

スイッチオン!

スイッチオフ!

 

スイッチオン!

スイッチオフ!

 
#山崎拓巳