今の日本の現状・・・

 

 

本作に登場する「タタキ屋」は、被害にあっても届けを出すことができないことから、犯罪者だけを相手にする窃盗団です。

実在する少年たちがモデルになっていて、犯罪、貧困、虐待の実態や、彼らの過酷すぎる生きざまが生々しく描かれています。

原作は、鈴木大介が貧困と少年犯罪の関係を取材したノンフィクション作品『家のない少年たち』。鈴木は漫画版のストーリー制作にも参加し、作画の肥谷圭介とともに完成させました。

 

https://honcierge.jp/articles/shelf_story/5682

 

 

漫画『ギャングース』の超かっこいい3人のヒーローとは?【あらすじ】

 

少年院で出会ったカズキ・サイケ・タケオの3人。皆18歳です。幼い頃から壮絶な虐待を受け、貧困の苦しみを味わってきました。

生まれた時から貧しい人は、もう這い上がることができないのか……?考えぬいた彼らは、「タタキ屋」と呼ばれる裏稼業を始めます。

被害に遭っても通報することができない悪どい犯罪者たちを狙い、彼らの高額な金品を盗むのです。

3人の武器は、巧妙な連携プレイと熱い友情。恐ろしい犯罪者たちを相手に、ダークヒーローとなって立ち向かいます。

 

漫画『ギャングース』が面白い!ルポに描かれた実在の少年たちがモデル!

本作の原作は、裏社会や貧困問題に詳しいルポライターの鈴木大介が記した『家のない少年たち』です。虐待を受け、食べることや学ぶことができない子供たちが、生きるために犯罪に手を染めていった記録が記されています。

『ギャングース』に出てくる3人の少年も、実在する子供たちがモデル。それぞれ原作に登場する人物らしいですが、唯一カズキだけモデルがおらず、作画を担当した肥谷の生み出したキャラだそう。

原作者の鈴木は、実際にあそこまでポジティブでいられる不良はおらず、むしろ「折れることこそ」彼らのリアルな様子だと語ります。しかしカズキがいたことで、ストーリーの世界観が広がり、フィクションならではの魅力が引き出されたとも言いました。

 

 

 

 

普通の日本人が知らない

「貧困」の深刻な実態

親→子→孫へと連鎖し、

高齢者にも広がる

 
 
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、日本は米国、中国に次ぐ世界第3位の経済大国でありながら、7人に1人が貧困にあえぎ、母と子のひとり親世帯では半数以上が貧困に苦しむ。
 
年間122万円といえば、月額にして10万円ちょっと。アベノミクスが始まって以来、デフレ脱却はしていないと言いながらもスーパーの食料品などが以前に比べて高くなったことは事実だ。デフレが続いているとはいえ、月額10万円の生活がどんなに苦しいものかはよくわかる。