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100万人に1人の「稼ぐ人」になる!

「1万時間×3の法則」

 

2018年10月22日 15:04

現代ビジネス

(文・山﨑 拓巳)

 

新卒で入った会社で定年まで働いて、あとはのんびり年金暮らし……。そんな人生プランが崩壊した今、急いでとり組むべきなのが「収入源の分散」だ。『お金のポケットが増える スゴイ! 稼ぎ方』で知られるベストセラー作家、山﨑拓巳氏は、本業だけでなく「7つのポケット(収入源)」をつくることを勧めている。そのために必要なのが、自分の「希少性」を高めること。今日からできることを、山﨑氏に教えてもらった。

「1万時間」で達人になれる

 

「1万時間の法則」という言葉を聞いたことがありますか?

 

最近では、元リクルート社のフェローで、民間人初の公立中学の校長を務められた教育改革実践家である藤原和博さんの講演で、たびたび紹介されています。

 

「あることに1万時間を投下すると、その道の達人になれる」という考え方。

 

達人とは、「おおよそ100人いるなかで、その道についてのトップスキルを持つ」と定義されます。

 

しかし、そのことで得られる対価(月収と考えてください)を倍にすると考えると、僕は天文学的な難易度を感じます。

 

では、別の分野にさらなる1万時間を投下すると、どうなるでしょう?

 

ちなみに1日8時間働くならば、1週間で8時間×5日間=40時間

 

1カ月は40時間×4週なので=160時間となります。

 

1年で約2000時間となるので、5年で1万時間となります。

 

たとえば、経理に1万時間投下した人が、農業に1万時間投下する。

 

その人は、農業と経理の両方で卓越した人という立ち位置になります。

 

100人のなかでトップであって、さらなる100人のトップ……。

 

100分の1×100分の1=1万分の1。

 

他にも、1万人中の1人という組み合わせを考えてみましょう。

 

美容の達人で、講演も達人……。

 

英語が達人で、寿司も達人……。

 

絵画の達人で、心理学も達人……。

 

では、ここに別ジャンルでのさらなる1万時間を投下してみる。

 

たとえば「ネットマーケティング」の分野に1万時間かけてみると……。

 

100分の1×100分の1×100分の1で、100万人に1人の人材になれます。こうなるともう、その人は「オンリーワン」の存在と呼べます。

 

1万時間かけて学んだ3つのジャンルが作る三角形。この三角形の面積部分を自分の「希少性の大きさ」と考えることができます。

 

例にあげた3つのジャンルで言えば、「経理スキルと農業の知識と経験、それに加えられたネットマーケティングのノウハウ」という、他の人が簡単に真似できない才能を持つ人になれる、というわけです。

 

この、意図的にキャリアの大三角形の面積を広くするような得意分野を作り上げるのが、藤原和博さんが提唱する「1万時間×3の法則」になります。

 

どんな「三角形」をつくるか?

 

あなたはどんな三角形を作りますか?

 

すでにあなたは1万時間を投下した世界を持っているかも知れません。

 

次の1万時間は何にしたらいいでしょうか?

 

不得意なことより、得意なこと、嫌いなことより、大好きなことが苦のない1万時間を与えてくれます。

 

たとえば、次の3つの質問で自分自身を振り返ってみてください。

 

(1)子どもの頃に熱中していたことは何か?

 

(2)お金を払ってでもやりたいことは何か?

 

(3)他人からよく褒められることは何か?

 

誰かから与えられた価値観で判断する前の、子どもの頃に熱中したことにヒントが隠れていたりします。

 

損得なしに没頭でき、あなたのほうがお金を払ってでもやってあげたいことは、あなたの喜び以外の何ものでもありません。

 

他人から褒められ、「こんなことは誰でもできますよ」とあなたが見過ごしていることのなかに、他人がお金を払って頼みたくなることが含まれるケースがあります。

 

あなたにとっては簡単で好きだからこそ、「得意なこと」となかなか認識されてない特別な才能があるものなのです。

 

得意なことって、自分よりも周りの人のほうがわかっていることがあります。

 

「ねえ、私って何が得意だと思う?」って聞いてみるのもおススメです。

 

また、自分の持っているコンテンツを磨くときの1つの有効な切り口として、「人が困っていること」に目をつける、という方法もあります。

 

仕事とは「誰かの悩みを解消するお手伝いをすること」です。

 

あなたの困っていることは、何でしょうか?

 

誰かが困っていることは、何でしょうか?

 

たとえば、小さいお子さんを持つお母さん向けであれば、お受験対策を教えたり、「育児1年目について教える『ママ1年生教室』」だって仕事になると思います。

 

「パーティーを盛り上げます!」だって、「誕生日を盛り上げます!」「クリスマスプレゼント選び!」だって困りごとの解決になるのです。

 

若い女性向けなら、初めてのデート術、彼氏とのカラオケの楽しみ方、女子力アップ術、ワインの楽しみ方、人間関係の断捨離術、通勤時間の使い方、SNS写真術……。

 

あなたが提供できる何かを見つけましょう!

 

人が困っていることに注目せよ

 

悩みごと、困りごとの1つや2つ、誰でも抱えているはずです。

 

その昔、「そこに水の流れがあれば、水車を回し、電力を作れる」と言った人がいます。水の流れを他人の困りごとと置き換えてみてください。

 

カフェの経営者は、ランチタイムに人がいっぱいになることを求めています。

 

歯医者さんは3年前から来なくなった患者さんが、どうしたら戻ってきてくれるかなと思案しています。

 

本が読みたいけど、仕事が忙しい人は、本の要点だけでもいいから知りたいと思っています。

 

1人で夕食を食べないといけない人は、「誰かと食べられたらな~」と思っています。

 

フットサルがやりたいけど、仲間が集まらないとか、コートが取れないと悩んでいる人がいます。

 

「話し相手がいればなあ」と思っている老人もいます。

 

「少しだけ子どもを預かってくれる人がいたらなあ」と悩んでいる主婦もいます。

 

「困っている人」のサポートを仕事にする。

 

お助けして、感謝してもらいながら、お金もいただけるのです。

 

相手も自分もハッピーのオールウィンです。

 

誰かの悩みを解決することで、あなたがあなたをコンテンツにすることができるのです。どんな人がどんなことに悩み、痛みを感じ、困っているかを知ることで、仕事を生み出すことができます。

 

「人が困っていること」を見つける効率的な方法は、まず、「自分が困っていることは何か?」を考えてみること。

 

自分に起こる困りごとは、必ず他の人にも起こります。

 

たとえば、「コンサートのチケットがなかなか取れない……。困ったなぁ」

 

あっ、「代理でチケット取ります」って仕事になる!

 

「人気のラーメン店で食べたいけど、何時間も並ぶのはたいへんだなぁ」

 

あっ、「あなたの代わりにラーメン屋の行列に並びます」って仕事になる!

 

「パソコンを買ったけど、セッティングができないよ~」

 

あっ、「パソコンのセッティングやります」って仕事になる!

 

こう考えれば、自分をコンテンツ化する方法はいくらでも生まれてくるのです。

 

「コンサートのチケット取り」「行列に並ぶ代行」「パソコンのセッティング」などという一見小さな仕事も、スタッフを使って大がかりにやり、大きな事業に変えることもできます。

 

「結婚式や披露宴で親戚役をするというバイト」もあります。

 

新婦のプロフィールを事前に記憶して、本当の親戚のように、新郎の招待者と話を合わせたり、時には、お祝いのスピーチをしたりするそうです。

 

これも、「相手の招待客に比べて、自分の招待客は見劣りする。どうしたらいいのだろう……」という困りごとのお助けビジネスとして成立しています。

 

世の中をただの風景として眺めるのではなく、目を凝らしてみてください。

 

仕事のネタは、いくらでも見つかるはずです。

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