本日は1日かけて県内教育施設の視察を行いました。

 

まず、お伺いしたのは、埼玉県立大宮北特別支援学校であります。ここでは、特別支援学校の過密状況等について視察致しました。

 

 

最初に、県内特別支援学校の状況について説明を受け、その後校舎内を視察致しました。埼玉県では、特別支援学校の受け入れ規模が4,794人に対し、児童生徒数が6,132人と、現状で1,338人の過密状態となっています。平成19年以降新設7校、分校3校を設置していますが足らない状況であります。今後も計画では、新設2校、分校2校を設置予定ですが、704人程度の受け入れ拡大にしかならず、将来推計が令和9年度に6,756人達することを鑑みても、全く過密解消に至らない状況であります。校内視察を行いましたが、特別教室を潰して普通教室として利用していたり、図書や器具等が廊下に並べざろう得ない状況は、健全な教育環境とは到底言えないものと感じました。

 

更なる施設整備を進める必要があります。過密状況を改善し、子供達が健全に学べる環境づくりを推進していきたいです。

 

 

続いて、埼玉県立上尾南高等学校に伺いました。

 

ここでは、県立学校のトイレ改修とともに、校舎の老朽化について視察致しました。

 

 

まず、概要説明を受けました。県立高校の普通教室のある棟のトイレの様式化、床面の乾式化等の改修については、大規模改修や中間改修等により進められてきたそうです。しかし、昨今保護者や生徒から、トイレの様式化へのニーズが高いことから、トイレ単独での改修工事を実施し、令和6年度までに100%様式化を目指しているとのことです。

 

実際にトイレの状況を視察させていただくと、私が高校生の時代とほとんど変化がないものでありました。男女差別になってしまうかもしれませんが、特に女子生徒には大変厳しい環境と感じました。

 

また、校舎内を視察させて頂きましたが、校舎の老朽化が激しく、大規模改修の必要性を感じました。埼玉県は、昭和50年代に新設で高校を多く作ってきました。同時期に設立された他校でも、状況は同じだと伺いました。


埼玉県は、上田県政からこうした修繕・改修等に費用をかけて来なかった印象が強いです。県営団地では、建設後の大規模改修の目安が27年となっていました。最近、20年に変更頂きましたが・・・。今回視察した県立高校も然りです。民間マンションなどでは、大規模修繕は10年が当たり前。遅くても15年で大規模修繕を行います。このくらいのスパンで修繕を行わないと、逆に老朽化が激しくなり、余計な費用がかさむものと思います。高等学校の全体的な修繕について、引き続き調査していきたいです

 

 

本日最後にお伺いしたのは、埼玉県立熊谷図書館であります。

 

埼玉県では、数年前に県内4か所あった県立図書館を熊谷と久喜に統合し、資料分担分野ごとに図書の収蔵を行っています。中心の施設が熊谷図書館であり、ここには約98万冊の図書が収蔵されています。ちなみに、久喜が約59万冊、外部書庫に約45万冊収蔵図書があります。

 

ここでも、最初に概要説明を受け、館内を視察致しました。昭和45年に開設された熊谷図書館は、鉄筋コンクリート造の3階建てですが、エレベータもなく、ここも施設・設備の老朽化が酷い状況でありました。また、書庫も収蔵が限界となっており、外部書庫に収蔵されている状況でありました。率直に言って、建て替えの必要性を十分に感じました。

 

県民サービスはもとより、県の書籍収蔵の観点からも課題の多いい状況でありました。今後、具体的な建て替え方策を検討していきたいです!

 

本日は、県の教育関連施設3か所視察致しました。どこも老朽化が酷く、改修や建て替えの必要性があると感じました。予算との関係もありますが、早急に対策が講じれるように努めて参りたいと思います。