貢献 No.3250
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二宮尊徳の話に関連して、私はぜひ『代表的日本人』にある根っこ掘りの話を挙げたいと思います。
働き手の中に一人前の仕事がこなせない老人がいて、
いつも皆の邪魔にならないよう木の根っこばかりを掘っていました。
他の人が休んでいる時も決して手を休めることをしない。
村人たちはほとんど見向きもしませんでしたが、尊徳はこの老人の働きを誰よりも高く評価して十五両という破格の大金を手渡し、老人は感涙にむせぶという逸話です。
堀 義人(グロービス経営大学院学長)
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堀氏は、この他に中江藤樹が「徳」についても語っています。
『ちょっとした善行は、積もり積もらなければ名声につながりませんが、小人(しょうじん)にはちょっとした善行を積むことなど思いもよりません。
君子は、ちょっとした善行を日々積むことを疎かにしません』
どちらのお話も自分が出来る小さな貢献こそが一番大事だと教えてくれています。
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