植える No.2590 | 今日の言葉

植える No.2590


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教育とは、結局人間を植えることであり、この現実の大野に、

一人びとりの人間を植え込んでいく大行なのです。

(中略)

ところが、種子のまきっ放しで、世に良木となったためしはないのです。

良木を仕立てるには、どうしてもまいた種子に、種々手入れをしなければならぬでしょう。

(中略)

真に人間を植えるには、有為の少年を選んで、これに正しい読書の道を教え、

それによって各々その職分において、一道を開くだけの信念を与えなければならぬからです。


森 信三

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昨日は2週間おきに開催している森信三先生の『修身教授録』からのご紹介です。

師範学校の先生として、これから先生になる学生に向けた修養の授業を担当されていた森先生の教えですが、

その内容は学校の先生のみならず、広く社会人となる大人にもそのまま当てはまる内容です。


森先生の言葉を続けます。

『さて、卒業後の指導として、一番根本的な指導は、何と言っても、

有志の青年たちの読書会を設けることでしょう。

というのも、もし読書会が真に正しく行われたならば、たとえその人が他に転任したとしても、

それは会員相互の輪読会となって永く持続するのが常です』

輪読会に参加している身からして、この言葉に触れられたのは大変勇気を頂けたとともに、

輪読でお互いの意見を交換することで学びが深くなっていくことを実感しています。


ご興味のある方はご連絡ください。聞き流し専門でも大丈夫です。

次回は7月11日(日)朝7時〜8時開催です。


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