美徳 No.2173
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忍耐心、謙譲、調和、勇気
この4つの美徳が日本人がかつて持っていた資質。
これは「人に対する愛」、深い愛と思いやり、他者への配慮。
これがなくなると美徳が悪徳になる。
忍耐心は怨恨の源になり、
謙譲は卑屈になり、
調和は妥協になる。
そして勇気は粗暴の振る舞いに過ぎなくなる。
下村 湖人
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美徳は他者への愛を備えるから美徳でいられるのであって、
それがなくなると見かけは同じであっても悪徳になってしまうのですね。
伊達政宗も
『仁に過ぐれば弱くなる。
義に過ぐれば固くなる。
礼に過ぐればへつらいとなる。
智に過ぐれば嘘をつく。
信に過ぐれば損をする』
と物事が行き過ぎる、もしくは形式だけを追っていると弊害があることを説きました。
「何のために徳を実行するのか」が大事なのですね。