3連休の最後の休日は、まだ気温は低いが風も無く、絶好のお出かけ日和。


前日の夜、千葉と横浜のどちらかにするか寝付くまで迷いながら、朝起きると迷わず横浜へ。
 

東京駅まで走り、そこから京浜東北線で一気に桜木町駅へ。


駅を出ればもうそこは「横浜みなとみらい」。目の前には圧倒されそうなランドマークタワーなどがそびえ立つ。


ここは赤レンガパークや山下公園へつながる遊歩道の出発点。

 

駅から吐き出された人々は、ほとんどがこの遊歩道に吸い込まれて行く。


まだちょっと寒いが、天気が良いので人出も多い。

 

一路ランドマークタワーの方へ向かうと、途中のドック跡に旧日本丸が保存されている。


20年前にこの日本丸メモリアルパークが出来たばかりの時は、まだ回りに高い建物が無かったのでマストが目立っていたが、今では高層ビルの手前にひっそりという感じ。


奥にある遊園地の方が数倍賑わっていた。

 

「みなとみらい」の海岸線は、「臨港パーク」というきれいな遊歩道と広場が整備されている。

 

真正面には横浜のシンボル? ベイブリッジが見える。


ちょっと高層の雲が残っているが、ほとんど快晴状態。皆さんのんびり散策や釣りを楽しんでいる。

 

さすがに釣った魚は食べないだろう。海の水はやはり濁っていた。

 

 

「みなとみらい」から新港パークを海沿いに進むと、そこはもう赤レンガパーク。


休日に来るのは初めてだが、予想通りの人の多さ。ガラス張りの温室のような喫茶店も軒並み満席。


2棟の倉庫の間の広場では、もうすぐ大道芸が始まるようで、それを待つ人々が集まっていた。

 

右側には小さなアイススケートリンクがあり、これもまた混雑度アップに貢献している。

 

リンクの中は当然ながら芋洗い状態だった。

 

「赤レンガパーク」を後にして、次は山下公園へ。


ここもいつ来ても人が多い。昨日もそうだったが、ちょうどリタイアしたばかりの世代が集まり、ウォーキングのイベントをしていた。

 

昨日の神楽坂もこういう人達で満載だった。

 

 

この辺りは適当な距離にお目当ての施設が集まっていて、ウォーキングにはちょうど良い環境。

 

でもこの手の人達、都会を歩くのもハイキングと同じ姿。やはり歩き易さ優先なのかな? 

 

周りの風景とはマッチしてないけど・・・

 


さすがにまだ冬。

 

季節の良い時期に比べると、これでも人出は少なめだろう。ベンチにも空きがあったし。

 

山下公園の真ん中あたりで振り返って写した「大桟橋」。しばらくシャッターチャンスを待ち、人のいない時を狙って一枚。


客船が着いてないのが残念。

 

大桟橋の屋根は起伏のある芝生広場になっている。造る時もそうだが、維持管理するのも相当な費用がかかっているだろう。横浜港や横浜市は金持ちなんだろうね。


ふるさとの北九州にもこんな空間があって欲しいものだが、貧乏市なので維持管理が手薄になって、すぐに汚れてしまうからあってもダメかな?

 

山下公園から山手へ向かうと、そこは横浜中華街。ここもものすごい人出。


さすがに乗ったままでは自転車は通れず、押して散策しながら美味しそうな肉まんを探す。

 

途中にうまそうなとこがあったけど、並んでいる人の数で断念。

 

東京や横浜では、並ばないと美味しいものにはあり付けないのだろうか?


相変わらず中国製食品が巷を賑わせているが、ここにはその影響が無い感じだった。

 

中華街のメインストリートを進むと、この写真の「天后宮」?の前に「宝珍楼」という中華料理屋があって、店頭で美味しそうな肉まんを売っていた。


コンビニの中華まんくらいに考えて2つたのむと、渡されたのはハンバーガーを一回り大きくしたくらいの肉まん。

 

一つでよかったと後悔しながら、テイクアウトして中華街を抜け、港の見える丘公園へとショートカットになる急坂を登る。

 

丘に登って元町公園と外人墓地の横を通り、港の見える丘公園へ到着。ここもさすがに手入れが行き届いている。


展望台のそばのベンチに腰掛け、さっきの肉まんを食べる。

 

大きさもさることながら、中の具材がこれでもかというくらいぎっしり詰まっている。

 

味は大して期待してなかったが、思った以上に美味しかった。腹も減っていたし・・・ 

 

でも、やっぱり1個で十分。もう一つは東京へのお土産にした。

 


出発しようとしていると、高齢者のウォーキングの団体さんがドドッと騒がしく入ってきたので、タイミングとしてはちょうど良かった。

 

団体さんはやっぱりウザいね。

 

港の見える丘公園の正面はベイブリッジ。その手前にはごちゃごちゃした港の風景が目に入り、正面はそれほど良い景色ではない。


左手を見ると写真のように、今走ってきた横浜港が見える。

 

左端がポートタワーで、そのすぐ右がインターコンチネンタルホテル。

 

真ん中手前に氷川丸、その奥が大桟橋。

 


もう少し高さがあると景色ももっと良いんだろうけど、中途半端な感じ。

 

景色はどうも名前負けしていると思うのは、自分だけじゃないだろう。

 

「港の見える丘公園」から丘伝いに南へ走る。

 

このあたりはいわゆる横浜の山手だろう。街の名前も「山手町」だし。


この界隈、「どんだけ~!」っていうくらいでかいお屋敷が並んでいる。

 

洋風もあれば和風もあり、立派な門の横に無造作にベンツやレクサスが停められている。

 

そんな中に写真のようなかわいい教会も混じっている。「山手の教会」ってやつですかね?

 

次は丘を降りて海へ向かい、本牧ふ頭の最東端にある「横浜シンボルタワー」へ。


ここは20年ほど前に一度来たことがある。確か出来てすぐの頃で、まわりはまだ何も無かった。


コンテナターミナルの脇を通って一番奥にあるこの公園、逃げ出す恐れが無いため、芝生で大型犬を放して走らせる飼い主が多かった。人もまばらだし。


じゃれ合う大型犬を見るのも楽しい。

 

我家のビーチの10倍以上のスピードで追いかけ合っていた。

 

小高い丘に立つシンボルタワーへと上っていくと、タワーの真正面にこんなモニュメントが飾ってある。


20年前にこの前で立って記念写真を撮った覚えがある。その時にも思ったが、これは何なんだろう?


貝を表しているのは当然わかるとして、それ以外に何を訴えようとしているのか? 

 

そして横浜港とのつながりは???


横の看板にはタイトルと作者が記入されていたが、それだけでは良くわからなかった。

 

シンボルタワーの展望塔は140段の階段を登らなければならない。

 

帰りの脚を考えて、中断の展望回廊で写真を撮る。


沖側から見たベイブリッジ。

 

左右対称なので陸側から見たのと大差は無いが、船で横浜港に戻ってきた人は、これを見て目的地に着いたと思うのだろうか。

 


ベイブリッジはスカイウォークという自転車も通れる歩道が付いているので、次回はベイブリッジを渡ってみよう。

 

ガラス張りで外は見えるが、この前、九重の夢大吊橋も渡れたし、高所恐怖症の自分でも何とかなるだろう。
 


本牧からもう少し南へ走り、根岸駅から輪行で東京駅へ。

 

このあたりはのんびりしているのか、珍しく駅で二度、自転車のことを聞かれた。

 

東京じゃ、チラチラ見てても声をかける人はいないのだが・・・

 


東京駅に着き、皇居前、神保町、九段下あたりを走って帰ると、さすがに建国記念日、かなりの数の機動隊が交差点ごとに警戒して立っていた。

 

昼間はきっと数多くの街宣車が回っていたんだろう。


そんなのまったく無縁な、横浜港の休日だった。