折りたたみの自転車を手に入れてから、昔住んでいた横須賀市の久里浜へ一度行ってみようと思っていた。


クリスマスイブと言っても単身赴任中で何のイベントもなく、天気が良かったので思い切って遠征してきた。

朝、休みにしては早起きをしてJR新橋駅へ。素早く自転車をたたんで横須賀線のホームへ移動。


冬の休日、午前中の都心からの電車は予想通り乗客も少なめ。問題なく座れて出発。


しかし、鉄道での輪行なんて高校3年以来。

 

懐かしいというよりも、折りたたんだ自転車ははるかに小さくて軽く、そういうところで時の流れを感じる。


あのころはたたんでもサイズが大きく、電車に積むと場所をとってちょっと気になった。


小径車なので大きさは半分以下。重さは6割程度。おかげで移動も楽。

 

およそ1時間ちょっとで横須賀駅に到着。

 

京浜急行の方が早いんだけど、乗客が多そうなのでJRに乗った。


横須賀線は途中で鎌倉を通る。軽めの防寒着で備えた若者から壮年までのカップルが多数降りていった。


いつか鎌倉も回ってみたいけど、アップダウンが多いので、もう少し足が慣れてからじゃないと苦しそう。

 

 

横須賀市はさすがに米軍の街。駅前から米軍のイージス艦が目の前に見える。


湾を挟んだ左手には自衛隊のイージス艦も停泊していた。


ここからずっと海沿いを走って東京湾入口の観音崎を目指す。

 

海が見えて景色はGoodなんだけど、ちょっと風が強くて走りにくかった。

 

しばらくは平坦な道を走り、ようやく現れた坂道を登っていくと、観音崎に近づく。


振り返ると横須賀港が一望できる場所があったので、ちょっと休憩。


良くわからないけど、八景島シーパラダイスなんかも写っているはず。

 

写真には入ってないけど、もう少し右側には横浜の本牧ふ頭まで見えた。

 

そこから観音崎を通り抜け、浦賀湾をぐるっと回り、着いたところが久里浜。


かれこれ20年近く前に住んでいたアパートは、写真の国土交通省の研究所のすぐ近くにあったはず。


守衛もいなくて、懐かしかったので、正門に立てかけて写真を一枚撮った。


さて、住んでいたころはこの正門からアパートが見えていたんだけど、すっかりマンションやクロネコの配送センターなんかが建ってしまって良くわからない。


昔の記憶を頼りに近所をウロウロすると、やっと懐かしい建物を発見。

 

正面の2階建てのプレハブアパートの2階の真ん中の部屋が自分の住家だった。


当時は新築で、自分がその部屋の初めての住人だった。

 

もちろんきれいなアパートで、手前は広場だったし、後ろのマンションも建っていなかった。


時の流れはこんなもんで、アパートは汚く、昔あった開放感は今やまったくない。


何となく寂しさを感じて、感慨に少し浸って立ち去った。

 

そこからほんの500mほど走ると、こんな砂浜がある。

 

ここがペリーが黒船に乗って現れた湾で、この後ろ側には記念碑も建っている。

 


実はここでひと夏、ウィンドサーフィンをしていた。

 

遠くに見えるのが房総半島で、そのすぐ近くまで行ったりしていた。


一度千葉県に上陸しようとして、2/3くらいまで沖へ出たところで海上保安庁の艦船みうらに見つかり断念。

 

それでめげて、結局一度も東京湾横断は果たせなかった。残念!

 



そろそろ日も傾きかけてきたので、JR久里浜駅で自転車をたたみ、そこからまた横須賀線で東京へ戻る。


さすがにクリスマスイブ。

 

途中で通る横浜駅の前後あたりでは、クリスマスプレゼントと思われるブランド名の入った紙袋を提げている人達が何人かいた。

 

帰りは少しでも家に近くと思い、東京駅下車。


たたむのも組み立てるのも5分とかからないので、本当に楽。

 

いつもの皇居前、神田、飯田橋と通って家に戻ったが、クリスマスケーキを抱えた人が何人か。


暗くなりかけてきた時間帯で、急いでいるのかタクシーにケーキと一緒に乗り込んで行った。


良くわかんないけど、おいしいケーキ屋さんがあるのかな?



こうして今年のクリスマスイブも過ぎて行きつつある。

 

あと4日で帰省するので、もどってから我が家でケーキは食べるとします。