す★★★ 136分

監督:小津安二郎

出演:原節子、笠智衆、東山千栄子、香川京子、杉村春子、山村聡

 

久しぶりに小津監督の映画。

 

カメラを固定して撮る「小津調」と呼ばれている独特の撮影技法。

 

1953年とは、私も生まれておりません。

 

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冒頭に「芸術祭参加作品」のタイトルが出ますが、昔の映画にはよくこれが出ていましたね。

 

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尾道に暮らす周吉(笠智衆)と妻とみ(東山千栄子)は、東京の子供たちを訪ねる。

 

最初に医者の長男を訪ねる。

 

次に美容院をやっている長女を訪ねる。

 

ふたりとも忙しくて東京見物もできない。

 

長女は、亡くなった次男の妻紀子(原節子)に面倒を見てくれるよう頼む。
 

紀子は仕事を休み2人を東京見物に連れて行き、その夜は彼女のアパートへ。

 

その後も長男、長女は両親を熱海温泉に送り出して面倒をみず、2人は尾道に帰る。

 

まもなく母が危篤に、そして意識を回復しないまま…

 

子供たちと紀子は尾道にかけつけるが、葬儀が終わると子供たちはさっさと東京へ。

 

紀子が残る。

 

周吉は紀子の優しさをほめ、早く再婚して幸せになってくれと言って妻の形見時計を渡す。

 

紀子は号泣...

 

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血がつながっていても頼りにならんという映画でした。
 

 
1949年 「晩春」
1951年 「麦秋」
1954年 「東京物語」
これらを「紀子三部作」とういう。
すべて「紀子」のヒロインを原節子が演じた。