★★★ 123分 アメリカ
邦題:カプリコン・1
監督・脚本:ピーター・ハイアムズ
出演:エリオット・グールド、ジェームズ・ブローリン、O・J・シンプソン、サム・ウォーターストン、ブレンダ・ヴァッカロ、
1969年7月20日は、米国のアポロ11号が月面に着陸した日。
私はその日、初の月面着陸のNHK実況中継を真夜中に白黒TVで見て(聞いて)いた。
もちろん着陸している映像が見られるわけではなく、NASAのヒューストン宇宙センターと月着陸船イーグルとの通信を同時通訳と実況解説というものだった。
地球から月までの距離は約38万Kmで、往復だと76万Km。電波(光と同じ)は秒速30万Kmなので、地球からの問い合わせに月からすぐ返事があったとしても、それが地球に届くまでに2秒以上かかる。
なのでスムーズな通話をおこなうために、片方の通話のあとに「ピー」という通話終了の合図の信号を挿入して、NASAと宇宙船イーグルは通信していた。
とてもわくわくして、この中継を見入(聞き入)っていたことを思い出す。
月面降下中に
「ほこりがたっている」
しばらく沈黙のあと
「OK、エンジン・ストップ」
宇宙船着陸後の第一声
「我々は静かの海に着陸した」
着陸時のイーグルからの通信はこんな感じだった。
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で、この月面着陸って本当なの?
嘘じゃない?
地上のどこかのセットで撮影しているんじゃない。
と、月面着陸のあと巷で話題になったことがある。
これを、月ではなく、火星に置き換えて作られたのがこの映画。
「Capricorn One」はアメリカの有人火星探査宇宙船の名前です。
映画の作られた1977年当時では、有人宇宙船が火星に行くことなどできっこないので、未来先取りのSF映画なのですが、
ほんとに人類は月に行ったのかなあと、ちょっと思ってしまいます。
2003年のスペースシャトル「コロンビア」は、28回目のミッションの地球帰還で地球再突入時に断熱材の破損が原因で爆発し、7名の宇宙飛行士が死亡した。