こんにちは。歯科衛生士の田中です。

ふとした時にお口が「ぽかん」と開いていませんか?

「ぽかん口」はお口を閉じる力が弱く、お口を閉じた状態を維持できないことです。

そのことを口唇閉鎖不全症といいます。

高齢になると筋肉の衰えからお口を閉じる力が弱くなることが多く、口唇閉鎖不全症は年齢関係なくおこります。

口唇閉鎖不全症には、様々なデメリットがあります。

まず、口呼吸になってしまうことから集中力が低下したり、鼻閉、気道閉鎖、いびきなどの症状が発生する可能性があります。

また、喉や扁桃周辺が乾燥するため細菌の働きが活発になり、アレルギー疾患が出る場合もあります。

さらに口呼吸は鼻呼吸と比べてウイルスを取り込みやすい呼吸法であるため、風邪やインフルエンザなどにも感染しやすくなります。特に口呼吸をしているお子様は歯並びにも影響します。

口唇閉鎖不全症は口呼吸のほか、食生活の偏りをもたらすこともあり、将来、生活習慣病を引き起こす可能性があります。

 

口唇閉鎖不全症は、お薬を飲んで治るものではありません。

そこで、身近な口を使ったトレーニングを1つご紹介します。

風船ガムを膨らます→ガムを噛み、形を整え、風船ガムを膨らます

これを繰り返すことによって、口腔機能に関わる様々な筋力が鍛えられます。何度も挑戦してみましょう。

 

何かご不明な点がありましたら、お気軽に衛生士までお尋ねくださいね。