意志あるところ必ず道は開ける -2ページ目

意志あるところ必ず道は開ける

「人に寄り添うコーチングを目指します。」
SKILLSLABスキルコーチ 山城拓馬

山城の本棚は、1番上を1st の良書ベスト15、
そこに入れないものを2nd棚に置いてます。

今回、2nd棚から取り出したのは、

「なぜ君たちは一流のサッカー人からビジネスを学ばないの?」
遠藤保仁さんの章が頭をよぎる日だったので👏
最近はビジネス脳が🧠しょぼくなりがちなので、
熟読して、脳内をアップグレードしたいと思います。


遠藤保仁さんの章は、


①若い世代で『世界』を知る
②変化を受け入れ、結果を求める
③新たなファンを獲得する為のITメディア
④これからのターゲットはアジア
⑤現状に常に危機感を持つ


①若い世代で『世界』を知る


面白い場面は、高校1.2年生の時期にブラジルへ1ヶ月のサッカー留学経験です。 


<遠藤保仁さんの留学の話>
2人部屋で、食事は適当に食べる。治安が悪いから近くのチャーハン屋さんには、ダッシュで食べに行って、ダッシュで帰る。

サンパウロ州で田舎だったが、プロのサッカーの試合を観る機会は多かった。リバウド、ロベルト・カルロス、カフーなど、有名選手の試合を生で観戦するなどの環境があった。


 

当時の高校生でサッカー留学は多かったのかもしれませんが、チームではなく、個人で半ば強制的に行かされた話が僕は結構衝撃笑い泣きしかも自費だったそうです。笑


とにかく、若い多感な時期に、当時の世界一の地域のサッカーを肌で感じさせてもらう機会があった事が何より素晴らしいと思いました。普通では出来ない経験をさせようと、高校の監督さんは思ったんだろうなと…そこを聞いてみたいではあるが^_^

人を育てるのは、環境だなーとつくづく思います。



②変化を受け入れ、結果を求める


興味深い場面は、歴代の監督さんのスタイルとそれに合わせて順応したことです。



<歴代日本代表のスタイルの話>
トルシエさんは約束事や規律が多く、ピッチでは機会的に選手が動く事を理想とする監督で、型にはめたサッカーをする監督。

ジーコさんはその逆で、選手のアイデアや自主性を重んじる、いかにもブラジル的な『フリースタイル』を良しとする監督。

オシムさんは自分たちの、ストロングポイント、ウィークポイントを明確にした上で、他国にはない日本独自のストロングポイントを活かしたサッカーを目指した監督。

それを引き継ぐ形で監督された岡田さんは、『世界』に対して足りない部分を埋めつつ、常に自分たちが主導権を握ったサッカーをできるチームづくりを目指した監督。


 

サッカーに「これが正解」というものがないから、100人いたら100通りの考え方があってもいいという考え方が遠藤保仁さんのご自身の中にあり、監督ごとのサッカー観をすごくポジティブに受け入れていたから監督が変わっても、順応していけたのかなと思います。


同じ山を見ていても、赤、青、黄色と変化すれば「違う山に来たな」という感覚を持ち、変化を楽しむ事が出来る。


なるほどなーびっくりそう考えれば、そうだ!
色々な視点・論点あれど、山の見方が変われば違う山。

凄く腑に落ちました。


③新たなファンを獲得する為のITメディア


堀江貴文さんとの話しで、横浜ベイスターズとの会話が面白かったですね。


<独自の売りを作る話>
横浜ベイスターズは、自ビールを作った最初の球団で、ビールだけで年間8億円も売り上げている、製造委託をしている他の銘柄のビールも売っているが、それでも約半分の4億円は「ベイスターズ・エール」で、利益率が50%なので、2億円の利益となる。

<放映権やITメディアの話>
タイやベトナムはめちゃくちゃサッカー人気が高く、お店では常にプレミアリーグの試合が放映されている。プレミアリーグの放映権をバンバン売りまくったら、タイの富豪がプレミアのチームを買収したケースもあった。


 

琉球に限らず、アリーナならではの名物を作って、売り出す。その為のSNS戦略だったりするのかなと。サッカーだと〇〇選手の〇〇カレーとか。琉球だと琉球マートで〇〇選手がオススメパンなどが、それにあたるのかな?

放映権は、ソフトバンクさんのバスケットLIVEでまとまられている感じだけど、サッカーのように大富豪がチームを買収してもらえる規模になれば、それはそれで企業や、スポンサーがバックとは違う新たなモデルになるのかもなー。アジアへの露出って今後どう展開していくのか楽しみです。

あー、お金持ちになりたい爆笑


④これからのターゲットはアジア


スタジアム、スター選手、ITの三つが鍵となる中で、スター選手をどう輩出するのか、



<堀江貴文さんのPRの話>
予防医学に取り組んでいて、胃がんの99%がピロリ菌が原因。40歳を超えると胃がんの確率が高くなるが、検査で早期発見して薬を飲めば9割型除去できる。だから予防の為の検査を促すピロリ菌を広める為の施策を多くトライしていて、単にテレビに出るだけではなく、社会的な運動に繋がるとかをやっているが、この複合的なマーケティングはJリーグは弱い。

新スタジアムが出来た事は凄い進歩だけどそれだけではダメで、スター選手をどう作り出すという努力は必要。

新庄劇場のあった日ハムの満員のスタジアムの様に人を呼べる、ファンが熱狂する何かを…


 

沖縄アリーナが出来て、格闘イベントもあり、ようやく100%収容が可能となるが、果たして、アリーナは果たして満員になるのか?沖縄の琉球キングスファンは、沖縄アリーナに詰め寄るのか?

駐車場もまだ整備中だし、バスの運行状況などもインフラは万全ではない。そんな中で迎えるオールスターもあるけど、今後の岸本選手や並里選手に継ぐスターを琉球はどう作り出していくのだろうか?

木村達郎さんから安永淳一さんに、GM業がバトンタッチされた現在、キングスはどの様なフェーズへ向かうのか?

陰ながら見守ろう口笛


⑤現状に常に危機感を持つ


Jリーグのアジア戦略に対する危機感や、ユースなどの育成世代の話はいつ読んでも、その時流がいつかは来るよなーと感じます。


<満員のスタジアムにする為に、アジアのチームとの交流の話>

お金をかけて名だたるスター選手を集めている中国の広州恒大などは資金力があり、ファンも多いビッグクラブなので、話題性もあり、高いレベルの試合を見られるというのはもちろん、アジア各国と交流戦を持てたらいいが、Jリーグはその発想を持っていない。むしろ、スケジュールのレギュレーションがパツパツで無理な状況。

そのうち、Jリーグの中で少数のプレミアリーグを作るだろう。横並びの経営規模ではなく、圧倒的な予算規模で経済格差があればこそ、クラブも選手も成長できる。

このままでは数年後に中国にアジアの主導権を握られているかもしれない…

<堀江貴文×遠藤保仁さんのユース話>
日本の高校サッカーチームは国際経験が圧倒的に足りない、Jクラブのユースチームはたまに海外遠征もしているようですが、高校サッカーで育った選手が国際大会の経験をできている事は殆どない。ヨーロッパのクラブチームは1〜2時間かければ、海外遠征ができるので頻繁に交流戦も行われている。それは大きな差だと思う。

そして、高校サッカーとJクラブのアカデミーが分離していることも問題点ではある。高校サッカーは同じ学校の同級生や先輩、後輩が観に来てくれるから盛り上がるけど、ユースの大会はそこまで学校から来てくれない。そういった経緯も踏まえて、分離を無くして、協会はより一層育成に力を注いでいくべき。

イングランドリーグがダメダメだった時代、イギリス経済も最悪、危機的状況から劇的に変わるために、ウィンブルドン現象もなんのそので、外資を入れたり、外国籍選手を入れたり、プレミアリーグは盛り上がった。それと同時に国内で選手が育たないという事が起き、イングランド代表は一気にダメになった。

それを見ていたドイツが、同じ轍を踏まないと育成年代に力を入れ、成功し、ブンデスリーガも発展して、ドイツ代表も強くなって世界一へ。


 

バスケでは圧倒的な経済規模の格差は、企業やスポンサーというところで、もはや格差は出ているし、トヨタのように潤沢な資金力で有力な選手を集める力もあるチームが強くあるのは面白いけど、個人的には琉球のような沖縄アリーナというファシリティを持ち、スター選手、ITを駆使して経済規模をどこまで伸ばしていけるのかも楽しみ!それでもサッカーのように年間200億~300億というバルセロナやレアル・マドリードのビッグクラブになるにはまだ数年先だと思います。それでも億単位のプロ選手が多く出てきた事はポジティブな話デスヨネー^_^

そしてユースや育成年代の話は、ユースからプロ選手が輩出され、高校バスケとも拮抗する日はそう遠くないとは思いますが、世界を考えると、サッカーのように分離していては、成長機会を遅くさせてしまうのかなーと思いますし、こと沖縄に関しては、高校から県外へ進学という流れは今後も続くでしょう。

やはり、沖縄は島という事で遠征も少なければ競合校同士の交流も少ないし、大学や一般の大人のレベルも年々落ちてきているので、男女共に優秀なプレイヤーは、大学も見据えて県外を選ぶ傾向にあります。

それが悪いことではなく、沖縄に残っても魅力ある環境を沖縄県バスケットボール協会が作り出せるか、また大御所の高校の先生方の移動によるチームカルチャーが失われていく問題を無くさない限り、沖縄の高校バスケの発展は遅くなりそう。

中学は、部活、クラブ、Bユースが共に戦えるステージが提供され始めているので、今後も交流が盛んになると思いますし、これから先のビジョンを考えて、5年先を見据えたいところ。



総括
久しぶりに熟読し、文字に起こし、これまでの学び→考え方の転用→ビジョン整理が少し出来ました。しかし、頭デッカチになってはいけないので、まずは自分に出来る事をコツコツと。そして、バスケだけでなくて、ライフスキルとして明るく楽しく生きる事が何より幸せかなーとも逆に捉える事できました。

やっぱり、10人10色

山の景色は、角度によって見え方が変わる

そんな事が学べた1日でした。

気づけば3時間も没頭してました。

びっくり

次は「何故沖縄で育成に取り組んでいるのか」について考えてみます。

時間のある時に…笑