こんにちは。

改めて、博士課程進学にあたり非常にありがたいことにDAAD(ドイツ学術交流会)の研究奨学金を頂けることになりました。DAADは日本での知名度は少ないものの、毎年10万人以上の学生・研究者を支援している世界で最も大きな奨学金支援団体です。支援内容・期間は共にとても充実しており、基本的には不自由なくドイツで学生生活を送ることができると思います。また、DAADの人と人とのネットワークも充実しているとよく耳にします。しかしながら、ドイツへの留学に特化した支援団体であることから日本での知名度は低く、日本語で手に入る情報も決して多くはないです。

 

そこで、本稿ではDAAD 研究奨学金 (長期)に関して、概要を記します。私自身、こちらの奨学金に関しての情報の少なさに苦しんだ一人です。恐らく採用される絶対人数がJASSOのトビタテ!奨学金などと比べて少ないため、必然的に情報も少ないのだと考えられます。

*本稿ではあくまで2024年度のものであり、私個人の体験に基づいたものです。完全に一般化はできないので、最終的にはご自身でお調べくようお願いいたします。

 

 

 

そこで本稿ではDAADの研究奨学金(長期)に関してその内容と選考過程に関して概要記します。

 

 

DAAD 研究奨学金 (長期) 概要

 

 

給付内容

  • 月額1,300 €
  • 健康・障害・個人賠償責任保険
  • 旅費補助
  • 研究補助費
  • 家賃補助
  • 数か月間の言語コース(宿込み)
  • ドイツ語学習補助

給付期間

  • 最長4年
  • 最初の1年についてのみ支給。残りの期間に関しては一年ごとに選考。
応募資格
 
学部卒業生、修士課程在学生・修了生の場合:最終学位取得より6年以内
博士課程後期在学生の場合:応募時点で博士課程後期進学より3年以内
 

言語能力

 

足切りこそないものの英語orドイツ語能力は必要。

 

応募方法・書類

 

独自のポータルから書類を提出。

また、同様の書類を一部印刷し和文申請書と共に事務所に送付。

 

提出書類

  1. オンライン申請書
  2. 履歴書(書式指定なし。3ページまで)
  3. 出版物リスト(ある場合のみ。私は提出してません。)
  4. 動機文(2ページまで。いわゆるMotivation letterです)
  5. 研究計画書(10ページまで)
  6. 研究のタイムスケジュール
  7. 受入許諾書or入学許可書
  8. 大学の全課程の学業成績証
  9. 大学の全課程の卒業・修了証
  10. 言語能力証明書(原則として取得から2年以内)
  11. 推薦状1通(もしくはそれ以上)
  12. その他、自身がプラスになると判断する書類(インターンやボランティアの証明書)
応募締め切り:10月 (年によって違うので注意!)
書類審査の結果通知:12月中旬(年によって前後するみたいです。)
二次面接:1月下旬@東京事務所 or オンライン
最終合格通知:3月末~4月(年によって前後するみたいです。)
 
 
 
いかがでしょうか。人によると思いますが、私自身はとても充実した支援内容だなと思いました。今回は省略しましたが募集要項には記されていない細々とした支援もあります。また、ドイツに滞在するにあたり義務付けられている健康保険もカバーしてくれるのはとてもありがたいです。なにより、この円安の中「ユーロ」で奨学金を頂けるのが良いですよね。
 
正直、論文を一報も出版できていない私が採用されるのは難しいのではと思っていました。
そこで、次の記事では一次審査に必要な提出書類に関して、私なりに工夫した点やどのくらいの時間をかけて書類を揃えたか、学業成績、言語能力試験の点数などを紹介したいと思います。少しでもドイツ留学を目指す皆さんの参考になれば幸いです。
それではまた。