江田船山古墳は、熊本県玉名郡和水町にある前方後円墳です。
5世紀末に築造されたもので全長62メートル。
盾形の周濠をもち、古墳の周りには石人が配置されていました。
清原古墳群の中で最大の古墳で、国の史跡に指定されています。
埋葬施設は阿蘇凝灰岩を組み合わせた家形石棺で、
長さ2.2m、幅1.1m、高さ1.45mという巨大なものです。
築造当時は石棺全体を朱色に塗っていたと思われます。
豊富な副葬品が出土し、中でも75字が刻まれた太刀は
日本最古の文章が刻まれた太刀として話題になりました。
刻まれた文字から、この古墳の被葬者はムリテという人で、
ワカタケル大王(雄略天皇)に仕えた人物という事が分かりました。
現在、副葬品の大部分は東京国立博物館に所蔵され、
国宝に指定されています。





