楢本磨崖仏は安心院の中心地から南東に約4キロ行った
楢本地区にあります。
不動明王像、如来像、菩薩像、十二神将像など
全部で45体の仏像が崖に刻まれています。
不動明王横に応永35年(1428)の銘があるので、
室町時代の作であることが確認されています。
楢本磨崖仏は彫り込みが浅いので、少し離れて見ると
たんなる崖にしか見えませんが、
近寄ってよく見ると、
多くの仏像が刻まれていることが分かります。
崖にはたくさんの亀裂が生じ、崩壊の危機にありますが、
それがまた「荒廃の美」を醸し出して良い感じです。
県指定文化財。